「約束を守らない政治は嫌い」と称し民意を切り捨てる議員定数削減に固執する維新代表の吉村大阪府知事。一方で、やらないと明言した大阪市廃止の「都構想」は三たび押し付けようとして「約束を守らない維新は嫌い」と皮肉られています▼吉村氏は来年4月の任期までに都構想の住民投票を実施したいと2月に突如、横山大阪市長とともに辞職。再選され「信を得た」として住民投票にかける具体案を策定する法定協議会の設置を、維新が過半数を占める府・市3月議会で可決する予定でした▼しかし、維新市議団に「前回の選挙で公約していない」といわれ市議会では設置議案を提出できず、府議会では継続審議に。市議団は4月から市民対話集会を開きますが、都構想への反対意見が噴出するのは必至です▼都構想は大阪市を廃止して府に権限や財源を集中し、カジノなど関西財界の描く都市開発が狙いです。住民自治や福祉の後退も必至だとして住民投票で2度も否決され、吉村氏自身も「間違っていた。政治家として挑戦することはない」と明言していた決着済みの問題です▼新たに吉村氏らは、都構想が「副首都・大阪」に必要だと言いますが、副首都法案で都構想は要件ではないとされる方向。道理も大義もありません▼都構想の推進にカネや人を注いでも、物価高で苦しむ住民には冷たい維新府市政。吉村氏は「守りに入らない。常に挑戦者」と自賛しますが、民意無視の暴走を「挑戦」と言い換えても矛盾の深さは隠せません。
2026年4月2日

