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2026年3月31日

主張

新入学おめでとう
激動のなか学んで行動しよう

 新入生のみなさん、大学・専門学校への入学おめでとうございます。

 新生活への期待に胸を膨らませていることと思います。新しい環境に戸惑うこともあるかもしれませんが、そこにはたくさんの出会いと可能性が広がっています。日本共産党は、みなさんが充実した学生生活を送られるよう、心からのエールを送ります。

■『資本論』に挑戦を

 幅広い教養にふれながら専門を深める大学での学びには高校までとは違う魅力があります。ゼミやフィールドワークなどを通じて、自ら問いを立て、納得いくまで探求するという学問本来の楽しさを味わってほしいと思います。

 格差や貧困の拡大、暮らしを直撃する気候危機のなか、「資本主義のままでいいのか」と模索する学生は少なくありません。

 いま、カール・マルクスの『資本論』が再び注目を集め、世界で「マルクス・ブーム」が起きています。アメリカでは若者たちが各地で読書会を開き、日本でも『資本論』に挑戦する学生や、学内の読書会が広がっています。

 マルクスが解き明かした「搾取の仕組み」は、「なぜ働いても豊かになれないのか」という疑問を解く鍵となります。奪われているのはお金だけでなく「自由な時間」だというマルクスの考察に着目した、新しい探究が世界でも日本でも始まっています。学生時代に、ぜひ『資本論』に挑戦してみませんか。

 学ぶ権利を保障するうえで相次ぐ学費値上げを止めることは急務です。現在、授業料だけでなく大学宿舎料まで値上げの動きが続いています。

 ところが、政府は「教育無償化」を掲げながらも、教育予算を軍事費の半分以下に抑え込み、大学を財政難に追い込むことで、事実上、大学の値上げを後押ししています。特に、国立大学の授業料値上げに一定の歯止めをかけてきた「標準額」の見直しを検討していることは重大です。

 こうした動きに対して全国各地で学生が「値上げ反対」「十分な説明」を求めて立ち上がり、「宿舎料の値上げ実施を延期」(筑波大学)させるなど事態を動かしています。

 学生は単なる「お客さん」=サービスの利用者ではありません。大学教育の「主役」であり、運営のあり方にも声を上げる権利があります。高学費のためにバイトに追われ、学ぶ時間さえ削られる状況が広がり、何のための大学なのかが問われています。学生が大学自治の構成員として堂々と意見を主張することは、大学の健全な発展にとって、かつてなく重要になっています。

■平和な世界でこそ

 米トランプ政権の、国際法を無視し、武力で他国を支配する動きに不安を感じている方は多いと思います。高市早苗政権が、米国の無法を批判することなく「アメリカいいなり」の姿勢を強め、さらに平和憲法まで変えようとしていることへの懸念も広がっています。安心して学び、将来への希望をえがくことは、平和な世界であってこそ成り立つものです。

 激動の時代に、学生ならではの学びと行動で力を発揮されることを願っています。