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2026年3月28日

イラン攻撃1カ月 国内避難 320万人以上

レバノンも100万人超

 【カイロ=米沢博史】米国とイスラエルがイランに先制攻撃を行ってから28日で1カ月。国際法違反の侵略戦争に踏み込みながら「出口戦略」もないと批判を受けてきたトランプ米大統領は、「交渉」を口にしながら軍事攻撃を強めており、イラン側の犠牲者は増え続けています。

 トランプ氏は26日、イランのエネルギー施設への攻撃の猶予期限を10日延期すると発表。他方で米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは同日、トランプ氏が最大1万人の地上部隊を中東に追加派遣することを検討していると報じました。歩兵や装甲車などが含まれるといい、戦争の泥沼化の危険も強まっています。

 イランは、昨年6月と今回の2回も協議途中で攻撃を受けており、二度と戦争や要人暗殺を起こさない保証や賠償などを要求。仲介役を通じた対案提示は行いつつも、交渉には応じないとしています。

 米軍は25日、イランで1万以上の目標を攻撃したと発表しました。イラン保健省によると、死者は約2000人、負傷者は約2万500人に達しています。

 イラン赤新月社は26日、戦争による民間施設の被害が8万8000件に上ると発表しました。うち住宅は6万6261棟です。医療施設(病院・薬局・保健施設)は289施設が攻撃を受けました。

 イスラエルはイランとの開戦に乗じて、レバノン侵攻を拡大し、レバノン保健省によると、死者は1100人以上に上ります。国境から約30キロのリタニ川の橋を破壊して、レバノン南部を孤立させており、極右閣僚のスモトリッチ財務相は、南部の併合にまで言及しました。

 ロイター通信によると、サレハ国連難民高等弁務官は25日、イランで320万人以上、レバノンでは人口の17%にあたる100万人以上が国内避難民となり、「歴史上かつてない規模」と人道危機を訴えました。

 一方、イランの反撃によるイスラエルの死者は19人、負傷者は2200人以上、米軍の死者は13人、負傷者は約200人です。

 イランによる湾岸諸国への攻撃で41人が死亡しました。