山添氏 自衛隊派遣巡る9条の制約「憲法について説明したか」
外相「細かいやりとり控える」
山添氏「トランプ氏に詳細に説明し、国会に一切語らぬはおかしい」
日本共産党の山添拓議員は25日の参院予算委員会で、無法なイラン攻撃を続ける米国に追従する高市早苗首相の姿勢を追及しました。
(写真)質問する山添拓議員=25日、参院予算委
トランプ大統領が同盟国に求めるホルムズ海峡への艦船派遣を巡り、高市首相は日米首脳会談で「法律の範囲内でできることとできないことがあると詳細に説明した」と述べています。山添氏は「できることとは何か。憲法上も国際法上も自衛隊を派遣する余地などないのでは」と追及。高市首相は「詳細は外交上のやりとりであり、答えは差し控える」と繰り返し、全く説明しませんでした。
トランプ大統領は首脳会談でイラン情勢を巡り「日本はステップアップしようとしている。NATO(北大西洋条約機構)とは違う」と発言しています。山添氏はその真意をただしました。
山添 ステップアップとはどういう意味か。会談の中で確認したか。
高市 ステップアップの表現がどこで出てきたのか思い出せない。
山添 会談で何度もトランプ大統領が触れている言葉だ。緊密に連携というが、首脳会談のその場ですら認識が共通になっていない。
さらに山添氏は、首脳会談で自衛隊派遣を巡り憲法9条の制約を説明したか追及しました。
山添 憲法についても説明したか。
茂木敏充外相 外交の細かいやりとりは控える。
山添 トランプ大統領に詳細に説明したと言いながら、国会に一切語ろうとしないのはおかしい。
山添氏は「歴代政権は憲法9条を変えようと狙ってきたが、憲法9条が違法な戦争への加担を止めている」と指摘。「この機に乗じて米国のための改憲を急ぐなど許されない」と主張しました。
高市首相はこの日の同委で、機雷除去を目的としたホルムズ海峡への将来的な自衛隊派遣について「その時の状況を見て判断」と発言しました。山添氏は、現在の深刻な危機をもたらした原因は米国とイスラエルにあると指摘。「なぜ自衛隊が違法な戦争の後始末をしなければならないのか。機雷除去は当事国の責任だ」と追及しましたが、高市首相は質問に答えませんでした。
山添氏は、高市首相が日米首脳会談でイランの行動を非難しながら、米国・イスラエルによる攻撃を非難しなかったことを批判。トランプ大統領はイランとの協議を主張する一方で、うまくいかなければ爆撃を続けると威嚇しているとして、首相の認識をただしました。
山添 首相は首脳会談で早期沈静化を願うと表明された。ならば、アメリカとイスラエルに対し攻撃をやめ、戦争を止めるように求めるべきだ。
首相 世界平和を構築し、世界経済を改善していけるのもトランプ大統領だと申し上げた。そこに含みを持った意味を考えてほしい。
山添 含みでなくはっきりものを言うべきだ。
山添氏は首相がトランプ大統領の機嫌をうかがうことだけを優先し、トランプ大統領の「力による平和」を是認したと批判。8割を超す人がイラン攻撃を支持しないとした世論調査に触れ、「米国に追従し主体性を欠く姿勢は『法の支配』とも、世論ともかけ離れている」と強調しました。

