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2026年3月26日

きょうの潮流

 公平さと、謙虚さをなによりの長所にあげていました。偉ぶらず、声を荒らげたり、侮蔑的な言葉を発したり注文をつけたりすることも、一切なかった――▼夫である不破哲三さんのことを、妻の上田七加子さんが著書『道ひとすじ』の中でそう評していました。若くして結婚し長く連れ添ってきた私たちは時間がある限り、どんなことでも話し合う。それが習慣になっていたと▼6年前に七加子さんが先立った後もその習慣は続きました。「母が亡くなり私が青根に泊まり込むことも多くなった。夜、父の声が聞こえると、母の写真に向かって熱心に語りかけていた」。きのうの不破さんの葬儀で、娘の上田千加子さんが話していました▼長く権力とたたかってきた日本共産党の筋金入りの闘士、先頭に立ってきた指導者像とは違う、人間味あふれるエピソードです。党の内外に影響を与えた不破さんの足跡の出発点は、自分が選んだ道にたいして忠実に生きようとしたことでした▼間近で接してきた志位和夫議長もお別れのあいさつでふれていました。「あらゆることにたいして、不屈の開拓の精神、あくなき探究の精神をもってのぞみ、若々しい情熱を燃やしてのぞむ」革命家としての姿勢を▼社会の変革者と、真理を追究する研究者。そのふたつをあわせもっていた不破さん。生前に「人は死ぬと無になる」と言っていたそうですが、人類史に残る功績と、ひとすじの志は、よりよい社会をめざす、多くの人びとに受け継がれていくでしょう。