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2026年3月21日

民主主義・自民圧勝・いじめ…質問の嵐

高校生88人 白熱2時間
田村委員長とスプリングセミナー

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(写真)高校生からの質問に答える田村智子委員長。司会の坂井希青年・学生委員会責任者(その左)=20日、党本部

 日本共産党は20日、党本部で高校生スプリングセミナー「田村智子さんと話してみよう 日本と世界はどうなるの?」を開きました。

 高校生セミナーは3回目。多くがSNSで案内を見て、首都圏を中心に東北や近畿、九州などから88人が参加し、高校生と田村委員長が語り合う白熱した2時間になりました。

 参加者は大会議場いっぱいに2重に円を描くように並べたいすに座りました。司会の坂井希党青年・学生委員会責任者の「さっそく始めます」の言葉と同時に、いっせいに質問の手が挙がりました。民主主義、安全保障、いじめ…多彩なテーマで考え合いました。

 最初の質問は「政治で一番大切なことは?」。田村さんは「最初から難しい質問ですね」と思案しながら、「意見が違うということを前提にすることが大事。命や暮らしを守るなど大切な課題はたくさんある。どう実現するのか議論をしていかないと真理にはたどりつけない」と答えました。

 「大企業の意見を聞いて自民党が動くことが、中小企業や自営業が安定せず、民主主義が壊れていく要因の一つだと思う」と述べた高校生もいました。

 別の高校生は「生活が苦しいという国民は多いのに、総選挙で自民党が圧勝した。なんとなくというイメージで投票している人が多い。どうしたら投票意識を変えられるか」という質問を投げかけました。

 田村さんは、街の人の声を聞く動画「たむともストリート対話」で、「政治に言いたいことは」と聞くと身構えてしまう人が多いが、「世の中で不満、不安に思っていることは」と聞くと消費税増税や高い学費など話題が出てくることを紹介し、「政治が自分ごとになれば、きっと雰囲気で投票するということはなくなる。政治と生活をつなげる対話の挑戦をいま日本共産党は全国で始めています」と語りました。

 2人から連続して「いじめを受ける側が悪いのか」「いじめ加害者への厳罰化をどう思うか」と質問が。田村さんは「つらいことも話してくれてありがとうございます。いじめられる側に問題があるというのはきっぱり否定します」「厳罰化ではなく、本当に反省することができるような教育が必要」などと述べ、競争教育・管理教育のゆがみがもたらした問題についても実感を込めて話しました。

 「19日の日米首脳会談で、高市首相がトランプ大統領に抱きついたしぐさが同じ日本人女性としてすごく恥ずかしい。日本は大丈夫なんでしょうか」と震える声で質問した人も。

 田村さんは「『世界に平和と繁栄をもたらせるのはドナルドだけ』という高市首相の発言は許せません。世論調査で8割がイラン攻撃に反対している。日本国民を代表している首相とは言えない。帰国したら徹底的に国会で追及したい。怒っている人はその声を発信しよう」と呼びかけ、市民一人ひとりの行動に戦争を止め、平和をつくる希望があると話しました。

 「最近、中国やロシアの航空機が日本上空を飛んで、防衛費の増額が必要だというニュースを見ました。僕は反撃能力には反対だけど、日本が侵略されるかもしれないとも考えている」と安全保障についての質問に、田村さんは中国への危機感をあおる高市首相を批判。「戦争は何もないところでは起きない。問題を解決するための外交交渉をやらずにどうして安全保障ができるでしょうか。外交交渉は2国間だけではない。東南アジア諸国連合(ASEAN)のように地域全体で交渉し、平和な地域づくりをすることが大切」と、日本共産党の「東アジア平和提言」を紹介しました。

 改憲の動きへの危機感も示されました。国民投票では18歳未満は投票権がないとして、「子どもだからといって重大なものに投票できないのは、しょうがないでは済まないと思う」という発言。田村さんは「そうだよね」と同意し、「意見を表明し尊重されるという子どもの権利があります。これをどう保障するのか考えたい。新しい刺激になりました」と語りました。

 休憩時間も高校生たちは田村さんを囲み、質問や感想などを絶え間なくぶつけていました。田村さんが「感想文に質問を書いてください」とよびかけるほど、質問がつきない2時間となりました。

 神奈川県の高校2年生は「すごく楽しかった。マムダニ・ニューヨーク市長を見て、対話という自分の意見を伝える方法があると知った。『たむともストリート対話』を見て参加した」と語りました。