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2026年3月19日

イラン攻撃「支持できない」

米 高官初の辞任
MAGA派元軍人

 【ワシントン=洞口昇幸】米国家テロ対策センターのケント長官は17日、トランプ政権が続けている対イラン軍事作戦について「良心に照らして支持できない」と述べ、辞任したことを明らかにしました。同政権のイラン攻撃を理由に辞任する米政府高官は初めてです。


 ケント氏はSNSにトランプ米大統領あての辞表を投稿し、「イランはわが国に差し迫った脅威を与えていないし、イスラエルとその強力な米国内のロビー団体からの圧力で、この戦争を始めたことは明らかだ」と述べました。

 同氏は辞表の中で、イランへの攻撃について「米国民に何の利益ももたらさず、米国人の命を犠牲にする価値はない戦争」だと指摘し、「次世代を戦場に送り込んで死なせることは支持できない」と強調。トランプ氏に熟慮を求め、「方向転換して新たな道を切り開くこともできる」と訴えました。

 ケント氏はトランプ氏の忠実な支持者のMAGA(マガ)派で知られ、一部からは極右・白人ナショナリスト、反ユダヤ主義者との批判を受けてきた人物です。イラク戦争に従軍した経験のある元軍人で、25年にトランプ氏の指名を受け、国家テロ対策センター長官に就任していました。

 米メディアは、政権内部の高官が、イラン攻撃の口実を正面から批判して辞任したことを大きく取り上げました。「内部に分裂があることを示している」(ヒル紙)などとMAGA派とトランプ氏の間に亀裂が入ったとも注目しています。

 野党民主党進歩派のサンダース上院議員はSNSの投稿で、「ケント氏と私は多くの点で意見が合わない」としながら、▽イランからの差し迫った脅威はない▽イスラエルによる強力な圧力で戦争が開始された―の指摘は「彼の言うことは正しい」と述べました。