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2026年3月17日

きょうの潮流

 困窮する人を助けたいと、法律事務所を立ち上げる―。といっても、これはドラマでの話です。人気を博したNHKの連続テレビ小説「虎に翼」から派生した単発作品が20日に放送されます▼脚本に健筆をふるった吉田恵里香さんは、「虎に翼」でなんども触れてきた日本国憲法14条(法の下の平等)を「よねの目から見た物語」だといいます▼よねとは、本編の主人公・寅子(ともこ)の盟友、山田よねのこと。大学同期の轟太一とともに、敗戦で混沌(こんとん)とした東京・上野で「山田轟法律事務所」を設立したよねが、なぜ事務所の壁に憲法14条の条文を書いたのか。その理由が、ひもとかれることに▼大空襲で焼け野原になった街は荒廃し暴力や犯罪が横行。行き場のない孤児、女性を買う米兵、いわれなき差別に苦しむ人たち…。目に映った苦しい時代、主演の土居志央梨さんは役を演じたことを通して「その苦しさを味わいながら撮影しました。覚悟を決めてやった感じ」と話しました▼法の下の平等を強調する意思を持ったドラマです。「平等な社会、平和な社会を祈る作品を、エンターテインメントとしてつくりたい」と創作への強い思いを語る吉田さん。警鐘を鳴らすことも忘れません▼「残念ながら、今も社会はとても平等とはほど遠く、差別や蔑視がたくさん行われる社会がどんどん近づいている気がしています」。そんな社会が近づいてこないよう、権力者を縛るのが憲法の役割。それを壊そうとする動きには、はっきりとノーを示すときです。