(写真)報告する山下芳生副委員長=13日、党本部
幹部会を代表して第二報告を行います。
第一報告では、高市政権の危険な政治に反対する国民的多数派をつくるたたかいが呼びかけられました。統一地方選挙・中間地方選挙の勝利と次の国政選挙をめざすたたかいも呼びかけられました。どちらも国民のなかに根を張った質量とも強大な党をつくることが成功の最大のカギとなります。
総選挙後に都道府県・地区委員長のみなさんから寄せられたアンケートでも、選挙結果への悔しさとともに、党組織の現状などに照らして、世代的継承の党づくりに本格的に取り組む必要性と決意が語られています。
第二報告は、どうやって世代的継承を中軸とした質量とも強大な党づくりで前進をきりひらくか--この問題にしぼって行いたいと思います。
一、党大会後の到達、次期党大会めざす党勢拡大の新たな目標
まず、2024年1月の第29回党大会以降、2年間の党建設の到達をのべたうえで、来年1月開催予定の第30回党大会をめざす党勢拡大の新たな目標について提案します。
第29回党大会は、党勢拡大の目標として、第30回党大会までに、2020年1月の第28回党大会現勢--27万人の党員、100万人の「しんぶん赤旗」読者を回復・突破することを目標としました。
党大会後、全党は、党建設を前進させるためのさまざまな努力を重ねてきました。とくに、昨年9月から取り組んだ「集中期間」では、全党の努力で貴重な前進がはじまり、それは総選挙でも生き生きと力を発揮しました。しかし、党大会後の全党的な党勢拡大の到達は、党員でも「しんぶん赤旗」読者でも、長年にわたる後退から前進に転じることができておらず、第29回党大会の時点からさらに後退し、党大会で決めた目標には現時点でかなり大きな距離があります。
幹部会は、第30回党大会までの残りの期間や党の現状を考えて、党勢拡大の目標について真剣な検討を行いました。その結果、「これだけは必ずやり切る」という目標に修正する必要があると判断しました。
幹部会として新たに提案する目標は、来年1月の第30回党大会までに、2年前の第29回党大会現勢--25万人の党員、85万人の「しんぶん赤旗」読者を回復・突破することとしたいと思います。必要な拡大数は、党員拡大では、現勢で1万3750人の前進、「しんぶん赤旗」読者拡大では、現勢で、日刊紙は、紙と電子版の合計で1万2803人の前進、日曜版は、紙と電子版の合計で6万8398人の前進となります。
この目標をやり切るなら、今大会期を「党づくりの後退から前進への歴史的転換を果たす大会期」(第29回党大会決議)とすることができます。さらに、第30回党大会後も続けて奮闘するなら、来年4月の統一地方選挙を、党員、「しんぶん赤旗」読者ともに前回選挙時を回復・突破してたたかう展望が開けてきます。全党が団結して、この目標を力をあわせてやり切り、来たるべき党大会の成功、統一地方選挙勝利への道を開くことを心から呼びかけたいと思います。
そのさい、9月末を節にして、それまでにどれだけの党勢拡大を行うのかの中間目標を決めて、それをやりぬき、党大会にむけて、さらに運動を発展させましょう。中間目標は、党大会までの目標の半分以上としましょう。4月末までとした「集中期間」は、新たな運動へと発展させることとします。
第29回党大会で決めた「青年・学生、労働者、30代~50代の党勢の倍加--この世代で10万の党をつくることを、党建設の中軸にすえ、2028年末までに達成する」という目標は変更せず、必ずやりぬくことに挑戦します。
二、すべての支部・グループへの「手紙」の提案
新たな目標も、やり切るのは容易なことではありません。やりとげる道は一つ。すべての支部・グループが参加する運動にすることです。すべての支部・グループが立ち上がるなら、第30回党大会をめざす党勢拡大の目標は、1支部あたり平均で、党員1人、「しんぶん赤旗」日刊紙読者1人、日曜版読者5人の前進で達成することができます。
そのためには、中央と支部・グループが、互いに学びあい、一緒に党づくりの打開への答えを見つけていく「双方向・循環型」の取り組みを発展させることが大切になります。いま一度、「双方向・循環型」という党づくりの大原則に立ち返って、前進への道をきりひらきたい。そう思いを定めて全党の支部・グループのみなさんに「手紙」をおくることとしました。
(山下氏は「手紙」案を読み上げて提案し、次のようにのべました)
ここで少し説明したいと思います。いま読み上げた(2)と(3)の部分、ここが「手紙」の一番の政治的核心になります。
(2)の冒頭、「党建設での前進はできるのか。わが党にやれる力があるのか。“自信が持てない”という思い」とありますが、これは多くの支部と党員の思いではないでしょうか。支部だけではなく党機関にもかなりあるのではないでしょうか。
それは当然という面もあると思います。40年間、後退を続けてきた党づくりを、前進に転じるというのは本当に大事業ですから、私たち中央にだって、率直に言って簡単にできる、そんな自信はありません。このみんなの「前進はできるのか」という共通した思いから「手紙」は問いかけている。入り口として、とても大事だと思っています。
そのうえで「手紙」は、「しかしいま、党づくりの大きな可能性が生まれていることを、強く訴えたい」と続けています。問いかけたことへの回答が、ここから示されています。
「党づくりの大きな可能性」とは何か。(2)の続きでのべているのは“客観的可能性”が生まれている、ということです。高市政権によって、戦後かつてない危険が生まれている。同時に、多くの人々が日本共産党への新たな期待を寄せている。この点を討論でも深め合いたいと思います。
「手紙」の(3)では“主体的可能性”についてのべています。党大会後、全党が取り組んだ「二つの新たなチャレンジ」--「要求対話・要求アンケート」、そして二つの『Q&A』の学習ですが、この「二つの新たなチャレンジ」が、「党づくりを前進させる確かな足掛かりをつくりだしている」と「手紙」はのべています。この点も討論で大いに深め合いたいと思います。
昨日の幹部会でも、これらの点が活発な議論になりました。少し紹介したいと思います。
ある県委員長の同志は、田村智子委員長の「ストリート対話」の動画に学んで、「これだ」と思って自ら街頭でやってみた。10人と対話ができたのですが、特徴は“相手から寄ってくる”ことだ。対話の中身は「戦争を止めてほしい」「憲法を守ってほしい」など党への期待が語られる。通行する人との対話が途切れたときは座っている人と対話をしてみた。そうしたら「学費が高くて自分は進学を諦めた。弟のために働いている」などの声が聞かれたそうです。こうした「対話」が本当に大事だと、この県では、毎週、全地区が街頭での対話に取り組むことにしたということです。
別の県委員長は、街頭で対話をしていると、相手の方から「やっと共産党の人と会うことができた」と言われ、対話が始まることもあったと報告されました。
また、別の県委員長は、「うちにはストリートがない」「あぜ道や農道ならある」という議論を経て「別に道じゃなくても戸別訪問で全戸対話ができるじゃないか」ということで、いまサポーターの方と新しいアンケートをつくり、要求を聞きながら党員と読者の拡大を進めようとしているということでした。
さらに、別の県委員長は、地方議員の同志が、「赤本」の学習を「資本論を学ぶ会」として役場の中でやっている経験を報告されました。これまで3回学習会が取り組まれたそうですが、やるたびに「面白そうだ」と参加者が増えて、いま12人になっている。半分は党外の方でその中には役場の課長さんと係長さんも入っている、無所属の議員も参加している、ということでした。「赤本」がどんどん新たなつながりを広げている。
別の県委員長の同志は、ある民間大企業の職場で、1人の党員がLINEでつながっている労働者に「赤本」を紹介したら、5人で勉強会が始まった。それがどんどん広がって、いま40人を超えているそうです。参加者の1人は「社会主義と聞くと中国というイメージだったが、すべての人間の自由をめざしているんですね。これまでの私の固定観念は間違っていました。多くの人にこの本を読んでもらいたい」と語っていたそうです。この同志は「赤本」を40冊普及し、電子版読者も大いに増やしているとのことでした。
いま国民のなかで党への新たな期待が広がっている。党との出会いを待っている。そして本当の社会主義・共産主義の魅力が、党外の人々とつながりを広げ、深める力を発揮している――こうしたことが交流され、昨日の幹部会は、非常に明るく弾んだ討論になりました。
ぜひ、きょうから3日間の討論でも、「手紙」の核心である(2)と(3)について、お互いの経験で深め合っていただきたい。そして支部のみなさんを、一歩でも踏み出していけば、こういう変化に出会うことができる、こういう可能性が広がっている、一緒に踏み出そうと励ましていただきたいと思います。
党づくりに「自信が持てない」というみなさんの背中を押す力になるのが、この(2)と(3)なんだということをつかんでほしいと思います。
三、「手紙」と「返事」を生かすために、党機関は「三つのスローガン」で
支部・グループへの「手紙」を生かして全支部運動をつくり、目標をやり切るうえで、党機関としてどうイニシアチブを発揮するか。どういう姿勢で、「手紙」を使って支部の討議、具体化を励ましていくか。この問題です。
第29回党大会が呼びかけた「党機関の活動強化をはかる三つのスローガン」がその点でいよいよ大切になってきます。
一つ目のスローガン--「双方向・循環型で支部を援助する党機関になろう」についてです。党大会決定は、「支部の『返事』をしっかり読み、支部への指導・援助の方向について集団的に討議し、“まずここから踏み出したい”という支部の意欲を励まし実践に踏み出す援助、“なかなか展望が見えない”という悩みや困難を受け止め、一緒に解決していく援助」の大切さを強調していますが、ここには、これまでの「手紙」と「返事」の取り組みの大事な教訓が詰まっています。これを党大会に向けた取り組みに全面的に生かそうではありませんか。
二つ目です。--「政治的・思想的に強い党機関になろう」について。この間、党機関自身が二つの『Q&A』の学習に取り組み、「地区委員会総会の討論の中身が変わってきた」「支部に自信を持って政治的・理論的援助ができるようになってきた」などの変化が広がっていることは、大きな希望です。これをうんと強めようではありませんか。いま、世界も日本も、戦争か平和かの歴史的岐路にあり、情勢の激動的な展開が起こっています。そうしたときこそ、党機関が政治と理論に強くなり、党綱領と科学的社会主義の目で情勢を根底からつかみ、展望を語る力を身につけることが、いっそう強く求められているのではないでしょうか。私たちの事業は、紆余(うよ)曲折はあっても、必ず国民の多数派になるという科学的確信をつちかうことは大変重要です。
三つ目のスローガン--「若い世代、女性役員が生き生き活動し成長する党機関になろう」についてです。次期党大会に向けて、いまから次の党機関の担い手をつくる努力を系統的に進めることが大事になります。今大会期に新たに准地区委員になったある30代の女性は、「毎月の地区総は、発言でき、学習できるから楽しい」「ベテラン党員から学ぶことが増え、いっしょに頑張りたいと思うようになった」と語っています。若い世代や女性を“党づくりの主人公”として党機関の活動に積極的に参加してもらい、その意欲、新鮮な感性、創意を生かして、党活動を発展させましょう。
あらためて党大会決定、「全国地区役員講座」を力にしてほしいと思います。
四、世代的継承の党づくりを成功させるために、党機関のイニシアチブを
世代的継承を中軸とした党づくりを成功させるためには、党機関の独自の取り組み、独自のイニシアチブが必要となってきます。
「ミーティング」「集い」とともに、若い世代に出会いに行き、要求を聞く取り組みを
「集中期間」では、6中総の「発展の芽」に学んで、昨年12月末までに40都道府県と150地区が、世代的継承の「ミーティング」や職場・分野別の「集い」を開きました。これを節目に、支部が、50代以下の世代との「つながり名簿」をつくり働きかけていくことや、若い世代、真ん中世代の党員が主人公として力を発揮することに挑戦しました。
これらの党組織では、いずれも党機関の長が決意を固め、党機関として侃々諤々(かんかんがくがく)の議論を行い、党機関全体が、世代的継承の全支部運動をつくるという確固たる姿勢に立ったことが、支部を励まし、支部と党機関が心ひとつに挑戦して世代的継承への展望を開きつつあります。これを文字通り、全都道府県、全地区委員会の取り組みに発展させることを強く訴えます。
総選挙では、大学の門前や街頭などでの「ストリート対話」が各地に広がりました。党機関としても、若い世代に出会いに行き、要求を聞く取り組みを重視し、新たな結びつきをつくりましょう。若い世代のなかには、党への支持や共感の気持ちを持ちながらも、党と直接のつながりをもたない人がたくさんいます。若い世代に出会いに行く取り組みは、党がつながっていない党支持者と出会う機会にもなるでしょう。
党大会までに2000人の青年・学生党員を増やし、青年・学生党員現勢の倍加を
青年・学生のなかでの党づくりは、党大会決定にもとづく全党の努力によって、青年・学生党員全体で若干ですが前進に転じました。民青同盟は、この2年間で現勢を1・4倍の8500人に増やし前進を続けています。これらを確信に、2028年末までの「1万人の青年・学生党員」「数万の民青」の実現へ、党大会までに2000人の青年・学生党員を増やし、青年・学生党員現勢を倍加することを呼びかけます。これは、みんなが力を合わせれば達成できるところまできている、達成しようではないかという提起です。学園に学生支部をつくることを重視しましょう。そのうえで4点、提起したいと思います。
(1)第一に、青年・学生のなかで、憲法9条改悪と「戦争国家づくり」に反対し、暮らしと平和を守るたたかいの先頭に立つことです。4月11日に行われる民青主催の学習会「志位さんにきく 戦争への道をどう止め、平和をどうつくるか」を、広範な青年・学生の参加で成功させましょう。若者憲法集会を節目に、学園、地域、職場から、国民世論を変えるような規模と内容で青年・学生の運動を起こしましょう。学費値上げを許さず、学園に根差した要求運動を広げましょう。
(2)第二に、青年・学生のなかで『資本論』を読むムーブメントを本格的につくりだすために、すべての青年・学生支部、民青班で「赤本」「青本」の学習に取り組むことができるよう援助を強めることです。さらに「緑本」の学習、『資本論』そのものへの学習に挑戦しましょう。すべての地区委員会が、民青と協力して、広範な青年・学生が参加する「赤本(青本)」読書会を組織しましょう。すべての都道府県委員会が、大学人の協力も得て、大学で学生主体の「『資本論』を読む会」をつくることに挑戦しようではありませんか。
(3)第三に、これらと一体に党と民青の拡大の一大飛躍をつくりだすことです。すべての都道府県、地区委員会が、青年・学生党員拡大の、先ほど言った倍加目標を具体化し、「赤リーフ2」を手渡し、働きかけましょう。党機関の会議のなかで「青学タイム」--青年・学生分野の問題にしぼって議論する「青学タイム」を必ず設け、青年・学生への働きかけを系統的に具体化・実践することを呼びかけます。都道府県委員会は、学園ごとの対策を強めましょう。
(4)第四に、全国311の地区委員会のすべてが、対応する民青班をつくり、地区党内の知恵と力を結集して民青を援助することです。そのなかで民青同盟のリーダーづくりと体制強化への援助を強めましょう。民青の都道府県委員会を確立することに、党機関あげて系統的に取り組むことを呼びかけます。
労働者の中での党づくり--三つの取り組みを重視して
労働者の中での党づくりでは、党機関が、(1)職場支部への援助を抜本的・系統的に強めるとともに、(2)地域支部に所属する労働者党員が、それぞれの職場、あるいは地域で、労働者に働きかけ、たたかいを組織し、党をつくっていけるように援助する--職場支部と地域支部に所属する労働者党員の双方で援助を強めたいと思います。
(1)この間、中央として民間大企業の労働者党員のみなさんと懇談する機会がありましたが、指導と援助を担当している党機関の同志が、それぞれの職場の実態、労働者の要求、経営側からの攻撃、そして党づくりについて、短期的な視点にとどまらず、中長期的視点にたって、粘り強く、系統的に援助をしていることに、深い敬意の気持ちをもちました。
職場支部にたいする党機関の指導と援助については、第1回「職場講座」以来、「困難な条件のもと不屈に奮闘してきた同志に心からの敬意をもって接し、苦労に心を寄せ、実情を聞くこと、謙虚に学ぶことから仕事を始めること」、「職場支部を短期の目で見ずに、長期の目で職場支部を強め、継承していくための手だてを一緒にとること」などを「基本姿勢」としてきましたが、あらためて、こうした「基本姿勢」の重要性を認識しました。
しかし、実態は、機関体制の困難などから、党支部の全体の3割をしめる職場支部への援助が後回しになっている党機関が少なくないのではないでしょうか。その点で、職場支部にこそ「手紙」と「返事」の取り組みが求められていると思います。職場支部からの「返事」には、職場の深刻な実態と要求、職場支部の現状と悩み、困難が率直にリアルにつづられるでしょう。同時に、労働者との結びつきをつくる努力、党づくりへの決意と実践方向も記されることでしょう。こうした「返事」に学ぶことから、職場支部への援助を始めようではありませんか。
そのうえで、次の三つの取り組みを、党機関として重視することを訴えます。
(2)第一に、すべての都道府県、地区委員会で、労働者の分野ごとの「集い」に取り組み、その分野での労働者の多数を結集することに挑戦することです。
大会後、中央として、都道府県委員会と協力しながら、建設労働者、教職員労働者、自治体労働者、医療・福祉労働者、保育労働者、民間大企業の労働者など、労働者の分野ごとの「集い」に取り組んできました。これらの取り組みをつうじて、分野ごとの労働者の実態、要求、運動の特徴をつかみ、「つながり名簿」をつくり、党づくりの展望を開いてきました。こうした取り組みを、中央のみならず、すべての都道府県、地区委員会で系統的に行い、党づくりの前進につなげていくことを呼びかけます。
(3)第二に、党機関として、職場支部、地域支部を援助し、労働者のなかで、労働組合運動を広げ、発展させることに本格的に挑戦することです。
職場支部は、職場要求の実現の先頭に立つとともに、労働組合運動の階級的・民主的強化のために力をつくしましょう。こうした取り組みと結んで仲間を増やし、党大会までに少なくとも現職労働者が3人以上の支部になることをめざしましょう。
地域支部に所属する労働者党員を援助し、それぞれの職場で労働組合に加入し、労働者のたたかいを発展させることに挑戦しましょう。条件に応じて地域労組など個人加盟の労働組合に加入したり、新たに結成することを援助することもたいへん重要です。
都道府県委員会、地区委員会として、国民運動の「四つの原則」にもとづいて、労働組合と懇談し、一致する課題で協力・共同の関係を強めていくことも、きわめて重要です。
(4)第三に、労働者階級のなかでこそ『資本論』を読むムーブメントをつくりだそうということです。二つの『Q&A』を学んだ労働者から、とくに搾取のなぞ解き、「自由な時間」などに強い反響が寄せられ、労働者階級としての自覚と誇りを強めて入党する経験が広がっていることは重要です。学習に踏み出したところでは、職場支部が多忙ななかでも支部会議の回数を増やしたり、地域支部の労働者党員が職場の改善に立ち上がったりするなど、職場でのたたかいと党づくりに大きな活力をつくりだしていることは希望です。この流れをすべての職場支部に広げ、広く労働者のなかにも広げていこうではありませんか。
(5)この問題の最後に、職場支部に所属する退職党員のみなさんに呼びかけます。みなさんが、労働者の苦しみに心を寄せて、長年にわたって不屈にたたかいぬいてこられたことに、中央委員会として心からの敬意を申し上げます。みなさんに呼びかけたいのは、今度はその力を、地域支部の一員として発揮していただきたいということです。職場支部で現職労働者を援助する任務につく場合は別として、原則として地域支部に転籍し、全党の力で世代的継承をすすめるという見地にたって、職場支部での長年にわたるたたかいで培った経験と力を、党全体の未来にわたる発展のために生かすことを心から呼びかけます。少なくない退職党員が、地方党機関の一員として活躍しておられます。条件に応じて、そうした舞台でも活躍していただきたいと思います。
五、「しんぶん赤旗」の危機打開へ、三つの教訓を生かして
総選挙後の新しい情勢のもとで「しんぶん赤旗」の値打ちが際立っています。4中総が呼びかけた「赤旗10億円募金」は、大きなご支援とご協力をいただいて、あと3千万円で目標が達成されます。心から感謝を申し上げるとともに、達成を目指したいと思います。
第29回党大会決定は、「しんぶん赤旗」中心の党活動を発展させ、「赤旗」の発行と配達・集金活動の危機を打開し、この活動を未来に発展的に引き継ぐことを呼びかけました。この間の経験のなかから生まれている次の三つの教訓を生かし、権力を監視し、真実と希望を届けるという日本社会のなかでかけがえのない役割を果たしている「しんぶん赤旗」を、全党の力で守り、発展させようではありませんか。
第一は、「要求対話・アンケート」「ストリート対話」の取り組みを全支部に広げることと一体に、「赤旗」見本紙を大量活用して購読を訴えることです。昨年1年間のうち「赤旗」読者拡大が前進した4月、5月、6月は、「要求対話・アンケート」の取り組みが全党的に強化された時期と重なります。相手の要求を聞く対話のなかで自然と「赤旗」の魅力を伝えることができ、紙の「赤旗」購読につながっています。
第二は、日曜版電子版の発行が、激動する内外情勢のもとで生き方を模索する若い世代と党をつなぐ新たな架け橋となっていることです。日曜版電子版は、発行後半年で読者が1万人を超えました。総選挙直後に「赤旗」の購読申し込みが若い世代を中心に急増したことは、潜在的に党の立場と役割に共感する人々がかなりのボリュームで存在することを示しています。こうした人々とつながる最良の媒体が電子版です。SNSの取り組みの強化など、国民のなかに「しんぶん赤旗」電子版の存在を知らせる方法を、中央と地方が一緒になって探求・発展させたいと思います。
第三に、配達・集金活動について訴えます。配達・集金活動は、粘り強さ、持続性、不屈性が求められる、地道だが最も尊い活動です。これに携わっている同志の努力の営々とした積み重ねこそが、社会変革を根本から準備しています。8中総としてこれらの同志に心からの敬意と感謝の言葉を送りたいと思います。配達・集金活動の困難を打開する根本は、(1)世代的継承の党員拡大で前進すること、(2)党内で「機関紙中心の党活動」のそもそも論の学習を広げ、配達・集金活動への参加を促進することです。これ以外に根本解決の道はありません。ですから、この二つの強化方向で、新たな機関紙活動の担い手を広げ、条件のある同志が荷を分かち合い、みんなで「しんぶん赤旗」の配達・集金網を支え、読者との絆を強めようではありませんか。
六、中央として中間機関の活動の改革と体制の強化に取り組む
地区委員長アンケートには、党機関の活動と体制をめぐって、切実な実態、現状打開への中央委員会のイニシアチブを強く求める意見が多数寄せられました。
私たちが重く受け止めたのは、地区委員会が支部を指導・援助するという一番の任務を果たせなくなっている、という訴えです。そこには、体制と財政上の困難、政治的・理論的な力量の両面から、支部を元気づける指導・援助がしきれないという痛切な思いが込められていました。中央委員会として、党大会に向けて、中間機関の実情をよくつかみ、その強化方向を、中間機関のみなさんとともに明らかにしていくようにします。
当面の取り組みとして、中央として、今後の地区委員会の中心を担う幹部をつくるための連続講座を行います。内容は、支部への政治指導の土台となる党綱領、党規約、科学的社会主義、党史、そして地区委員会の活動に焦点をあてた党建設論と選挙活動とし、毎月1回をめどにオンラインで実施します。この連続講座も力にしていただき、中間機関の活動の改革と強化に取り組み、そのなかで新たな幹部をつくる努力をお互いに強めることを呼びかけたいと思います。
七、新たな「手紙」と「返事」の取り組みで、前進への歴史的転換を必ずやりとげよう
最後に、中央委員会総会で、党建設について別建ての報告を行い、「全党の支部・グループのみなさんへの手紙」を送るのは、情勢が求める党の役割を果たすうえでも、選挙での反転攻勢をかちとるうえでも、そして党の現在と未来にとっても、世代的継承を中軸とした質量とも強大な党づくりで前進することが、緊急で死活的な課題となっているからにほかなりません。
困難ではありますが、党大会後、私たちは全党の努力によって、それをやりとげる条件もきりひらいてきました。
新たな「手紙」と「返事」の取り組みで、全党の努力にいっそう深く学びながら、党勢の後退から前進への歴史的転換をやりとげて、第30回党大会を成功させ、直後の統一地方選挙、引き続く国政選挙で必ずや反転攻勢を実現する決意をのべ、積極的な討論をお願いして、第二報告を終わります。ともに頑張りましょう。

