複数の米メディアは13日、米海軍佐世保基地(長崎県佐世保市)を母港とする強襲揚陸艦トリポリに搭乗し、沖縄を拠点とする第31海兵遠征隊(31MEU)が中東に向かっており、イラン攻撃に参加すると報じました。海兵隊と強襲揚陸艦隊は「両用即応群(ARG)」を編成。5000人規模の部隊となり、地上侵攻を含む本格的な作戦に着手する狙いです。戦争の長期化を想定した動きであり、民間人を含む多数の死傷者発生の危険に加え、さらなる原油高騰で世界経済への深刻な影響は避けられません。
(写真)強襲揚陸艦トリポリの飛行甲板から離陸するF35Bステルス戦闘機=6日(米国防総省DVIDS)
31MEUと強襲揚陸艦は2004~05年にイラク戦争に参戦。イラク中部ファルージャを包囲し、数千人もの市民を虐殺しました。繰り返される中東派兵で、在日米軍が「日本防衛」とは無縁の、地球規模の侵略部隊であることが改めて証明されました。
日本からは、すでに横須賀基地(神奈川県横須賀市)所属のイージス艦2隻がアラビア海に展開し、長距離巡航ミサイル・トマホークでイランの地上攻撃を実行。厚木基地(神奈川県綾瀬市、大和市)のヘリ部隊も同行しています。
佐世保を母港とするドック型輸送揚陸艦サンディエゴとニューオーリンズも同行。また、31MEUには岩国基地(山口県岩国市)に配備されているF35Bステルス戦闘機や、普天間基地(沖縄県宜野湾市)所属のMV22オスプレイなど航空部隊も含まれています。
米海軍協会(USNI)ニュースの位置情報によると、トリポリなどは2月下旬、沖縄に寄港。今月9日時点でフィリピン沖を航行しています。同ニュースは、イラン周辺で空爆を繰り返している米原子力空母フォードとエーブラハム・リンカーン打撃群に加わるとしており、当面は、F35Bによる空爆が中心になるとみられます。
一方、トランプ米大統領は地上部隊の投入も示唆していることから、31MEUがイラン領内に侵攻する可能性もあります。イラン地上部隊との凄惨(せいさん)な地上戦に突入するだけでなく、住民虐殺に手を染める可能性もあります。

