先月28日にイラン南部ミナブの女子小学校が攻撃を受け、少なくとも児童ら175人が殺害された事件を巡り、イランの準国営メディア「メフル通信」が8日公開した攻撃時の映像を専門家らが分析した結果、攻撃が米軍の長距離巡航ミサイル「トマホーク」によるものだった可能性が濃厚となっています。
爆発物処理技術者で元米陸軍兵のトレバー・ボール氏は8日、所属する調査報道機関「ベリングキャット」のホームページで、小学校が空爆されている映像に映るミサイルと実際のトマホークの映像を比較した結果、大きな主翼を持つなどの特徴からトマホークだと認定。イランもイスラエルもトマホークを所有していないことから、同攻撃は「イラン側が行ったもの」とのトランプ米大統領の主張は矛盾するものだと否定しています。
さらに、英BBC放送は10日、米空軍に所属していたアナリストなど3人の専門家らが映像にあるミサイルはトマホークだと結論づけたと報道。その中で、トマホークは原子力潜水艦上などから発射し、標的に正確に命中することが可能なことから、米軍が何十年にわたり展開してきた長射程ミサイルで、米軍トップのケイン統合参謀本部議長も2日、米海軍による“(イラン)南部一帯攻撃”として最初に空爆を行ったのはアラビア海に展開中のトマホークだと明らかにしていると伝えました。また、同小学校がイスラム革命防衛隊の海軍基地に隣接していることから、米軍が意図的に小学校を狙ったのではなく、誤射した可能性があるとも指摘しています。
米・イスラエルによるイランへの先制攻撃には米海軍横須賀基地(神奈川県横須賀市)を母港とする2隻を含む6隻のイージス艦が2月28日の攻撃以降、アラビア海に展開し、トマホークを発射していることがすでにわかっています。同基地所属の2隻が何らかの形で小学校攻撃に関与した可能性も排除されません。日本を拠点に子どもの大量殺戮(さつりく)という国際人道法違反の行為が行われたとすれば、許されるものではありません。

