日本共産党

メニューとじる

すべての記事が読める

赤旗電子版購読お申し込み

2026年3月11日

東日本大震災・原発事故 きょう15年

心の傷、生業苦境いまだ
避難なお2.6万人 国支援は縮小

 マグニチュード9・0の地震で巨大津波が襲った東日本大震災。死者は12都道県で計1万5901人(警察庁まとめ、9日時点)、行方不明者は6県で6901人となっています。震災復興を巡っては、高台移転や防潮堤の建設などハード面の整備が完了していく中、被災者の心の傷や生業(なりわい)の苦境は続いており、復興はまだ道半ばです。


写真

(写真)津波被害を受けた高田松原で唯一残った奇跡の一本松=6日、岩手県陸前高田市

 被害の大きかった東北3県の死者(行方不明者)の数は、宮城県9545人(1213人)、岩手県が4675人(1106人)、福島県が1614人(196人)。

 また、災害関連死は10都県で計3810人(昨年末時点)となっており、福島県は2350人と突出して多くなっています。

 復興庁によると、全国の避難者は2万6281人(3日発表)となっています。東京電力福島第1原発事故の影響で、今も一部で避難指示が続く福島県では、故郷へ帰還できない住民もいます。東京電力は今年2月、新潟県にある柏崎刈羽原発6号機を再稼働させるなど、国の原発回帰が鮮明になっています。

 宮城県民医連が5日に発表した災害公営住宅の健康調査では、「震災を思い出して動揺する」かとの問いに「いつも」「たいてい」「時々」あると22・5%が回答。家賃の支払いについては「苦しい」という回答が37・3%にのぼりました。

 一方で、国は被災者の孤立を防ぐために相談員が災害公営住宅を巡回する見守り事業について、今月いっぱいで支出を打ち切るなど、国の支援が縮小に向かっています。

 生業の再建も難航しています。漁業や農業など第1次産業がさかんな沿岸部ではシャケ、サンマなどの不漁が続きます。また、この間、新型コロナ感染拡大による需要の減少や、福島第1原発事故後の風評被害などの困難にも直面してきました。

 また、被災した沿岸部では人口減少と人口流出が深刻となっており、地域の担い手不足や高齢化など懸念材料もあります。