「衆議院では、与野党の圧倒的な議席数の差から、国会運営も強硬な民主党のペースで進んでしまい、多くの課題を残した」―旧民主党が与党として多数の議席を占めていた当時、同党の横暴な国会運営を批判していたのは、高市早苗首相自身でした。高市氏の公式インターネットサイトの2010年3月5日付「コラム」に書かれていました。
この批判は、26年度予算案の年内成立を強行しようとするいまの自民党にもそのまま当てはまります。
高市首相は「(予算案の)年度内成立を目指したい」(2月24日、衆院本会議)と答弁。首相の意向を受けて与党は、予算案の年度内成立を前提に、13日の衆院採決を提案しています。このため、坂本哲志衆院予算委員長(自民党)は、野党の反対を無視し、4~6日の省庁別審査や6日の一般質疑を職権で決定。地方公聴会と中央公聴会の開催日程の採決も職権で強行し、与党のみの賛成で決定しました。地方公聴会は、開催日を日曜日とする異例の事態です。
13日の衆院通過となれば、昨年度の予算審議日程より大幅に短くなります。「強硬な自民党のペースで進んでしまい、多くの課題を残す」危険性があります。
しかも、旧民主党の国会運営を批判したブログは、すでに削除ずみです。自分たちの横暴な国会運営にとって不都合な過去のコラムを隠してまで批判から逃げる高市首相には、卑劣な姿勢と後ろめたさが表れています。

