【カイロ=米沢博史】米国とイスラエルがイランへの国際法違反の攻撃を開始してから7日で1週間となりました。イランでの民間人の犠牲者が増大し、イスラエルがレバノンへの攻撃を進めるなど、戦火が拡大しています。
米・イスラエルは2月28日、首都テヘランなどを空爆し、最高指導者ハメネイ師をはじめ国防相や革命防衛隊総司令官など政権・軍の指導者を殺害しました。トランプ大統領やネタニヤフ首相は、主権国家の指導者の殺害という暴挙を誇る異常な姿勢を示しました。
イラン当局の発表では、イラン全土の160以上の都市に2000回以上の爆撃が行われ、病院や学校、住宅など民間施設にも被害が及び、少なくとも1300人が死亡しています。さらにイスラエルのレバノン侵攻では、200人以上が死亡しています。
米軍は4日、スリランカ沖のインド洋でイランのフリゲート艦を潜水艦からの魚雷攻撃で撃沈。戦火をインド洋の公海上にまで拡大しました。
イランの攻撃によるイスラエル国内の死者は11人。米軍基地などがある湾岸諸国への攻撃では9人が死亡。米兵6人の死亡も確認されています。
イランのペゼシュキアン大統領は7日、被害を受けた近隣諸国に対し「謝罪」を表明。イランへの攻撃がその国から行われない限り、近隣諸国への攻撃を停止すると発表しました。
トランプ氏は5日、イランの「無条件降伏」を求めるとSNSで発表。自分が容認できる政権が成立すれば「イランを再び偉大な国にする」と表明。攻撃の目的を明確にできないまま、干渉的な大言壮語を繰り返しています。
トランプ氏の発言には、イランで1953年に米中央情報局(CIA)が関与したクーデターが発生し、その後の親米独裁のパーレビ体制の下で秘密警察による国民弾圧が続いたことを想起させるとの批判が出ています。

