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2026年3月7日

学生「徴兵制いらない」

ドイツ130都市 学校スト
首都で1万人行進

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(写真)「徴兵制はいらない」と訴えながら行進する学生たち=5日、ベルリン(吉本博美撮影)

 【ベルリン=吉本博美】ドイツで5日、徴兵制に反対する学校ストライキが全国130都市で行われました。メルツ政権が主導する新たな兵役法に抗議の意思を示そうと、学生有志がSNSで組織した運動です。首都ベルリンでは10代の学生たち約1万人が街頭に繰り出し、「私たちは軍隊に行かない」と声を上げました。

 昨年12月に連邦議会で可決された「兵役近代化法」は、18歳の誕生日を迎えた全ての若者に入隊に関する質問票を送り、男性には回答を義務付けています。来年からは2008年以降生まれの男性の適性検査が義務になります。入隊は任意としていますが、人員が不足した場合には、抽選での強制徴兵を検討するとしています。

 ベルリン学校スト実行委員会のシュムエル・シャッツさん(17)は「徴兵制の導入はドイツの軍事化が進んでいることの表れ。膨大な軍事費の増額、教育・福祉の緊縮に加えて、若者を軍隊にまで入れようとするメルツ政権は度を越している。私たちは未来のために抵抗する」と話しました。

 学校ストライキのスローガンは「金持ちは戦争を望み、若者は未来を望む」。参加者は、「私たちの将来を勝手に決めるな」「前線にはメルツ(首相)がどうぞ」とさまざまなプラカードを掲げて抗議。兵士増員や軍拡を通じて軍事企業の利潤が増えていることを批判しました。

 学生たちは「徴兵制はいらない」とシュプレヒコールをあげながら、市内中心部を行進しました。参加者のビレスさん(16)は、ナチス・ドイツの歴史から「ドイツが徴兵制や軍拡を進めれば、他の国が警戒し、軍拡を進める一因になるといった悪い影響が起こると思う。軍隊に行きたくない。家族も心配している」と話しました。