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2026年3月6日

高市政権が1億950万円支出

衆院解散目前になぜ官房機密費
平均大きく上回る額

 高市早苗内閣が新年早々の1月5日、1億950万円の内閣官房機密費(報償費)を木原稔官房長官に支出していたことが5日、本紙が情報公開で入手した文書で判明しました。支出は、高市首相が1月中に衆議院解散を検討しているという報道が出る5日前です。この金額は過去13年の同時期に支出された平均額を、1400万円近く上回ります。なぜ通常より多い官房機密費が必要だったのか―。領収証不要、国民に説明不要の官房機密費の使途が問われます。(矢野昌弘)


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(写真)木原稔官房長官に1月5日に1億950万円が渡ったことを示す「政策推進費受払簿」

 木原官房長官に支出されたのは、「政策推進費」と呼ばれる渡し切りの官房機密費です。政策推進費は、官房長官に渡った時点で支出が完了したとされます。官房長官が誰に何の目的で支出したのか説明も領収証も不要で、官房機密費の中でも闇ガネの要素がもっとも強い支出です。

 本紙が入手した「政策推進費受払簿」によると、1月5日に木原官房長官へ1億950万円の政策推進費を支出。過去13年で1月に支出された平均額の9587万円を大きく上回ります。第2次安倍晋三政権(2013年)以降の歴代内閣による1月の支出額としては、2番目に多い金額でした(最多は岸田文雄内閣の23年の1億1350万円)。

 高市首相は昨年末から通常国会冒頭の1月下旬の解散を検討していたと報じられています。歴代の官房長官は、官房機密費が「国の事務または事業を円滑かつ効果的に遂行するため、その状況に応じて最も適当と考えられる方法により機動的に使用する経費」だと答弁してきました。1億円超もの官房機密費が必要な「国の事務または事業」とは何か、総選挙をひそかに検討しながら官房機密費がなぜ必要になるのか、疑問は深まります。

 また高市内閣が昨年10月に発足して以降、支出した官房機密費は3億4200万円余(1月上旬時点)になります。

 官房機密費の使途を巡っては、国政選挙で自民党の候補に渡したとする官房長官経験者の証言が複数、出ています。高市首相が総選挙後に自民党議員へ贈ったカタログギフト代は約1000万円です。この原資が官房機密費でなかったか注目されます。