(写真)『サンデー毎日』3月15日号に掲載された志位和夫議長インタビュー
『サンデー毎日』3月15日号(3日発売)は、「『高市圧勝』はミスリードだ」と題して日本共産党の志位和夫議長のインタビュー記事を掲載しました。志位氏は、自民党の獲得議席の虚構性を指摘。新たな左翼ブロックをつくる挑戦や、資本主義の行き詰まりを打開する未来社会の展望を語りました。聞き手は毎日新聞の倉重篤郎客員編集委員。
93年の衆院選
志位氏は、「『高市圧勝』はメディアのミスリードだ」として、今回の衆院選で自民党が3分の2以上の議席を得られたのは、小選挙区制による「虚構の多数」だと述べ、中選挙区時代の得票率と比較。自民が過半数割れし下野した1993年の衆院選では、自民の選挙区得票率は36・6%。今回の比例得票率36・7%とほぼ同じで「中選挙区であれば、下野するような得票しか得ていない」と指摘しました。
加えて、高市氏は選挙中、政策の中身を問わず論戦からも逃げたとして政策が支持されたわけではないと強調。クーデター的な解散の違憲性を指摘し、「総理の専権事項」「伝家の宝刀」などと述べてきたメディアの責任も重いと述べました。
志位氏は、世界的に資本主義が行き詰まりを深めてきた歴史を概説し、欧米でも日本でも、今起きているのは、新自由主義の破綻からの出口を、極右に見いだそうとする流れだと主張。物価高と実質賃金減で深まる怒りのはけ口を「高市氏の『積極財政への大転換』というレトリックに求める流れ」が起き「転換の幻想が広がった」と述べました。
この流れへの対抗軸を立てるため、社民党、新社会党、市民との連携を追求していると強調。2月末に東京・有楽町で行った市民連合と野党の共同街頭宣伝の盛り上がりに言及し「まだ走り出したばかりだが、国民的運動を作りあげることに挑戦したい」「日本でも市民と野党の共闘の新しいバージョンを作りたい」と語りました。
「闘わないと」
志位氏は、世界の資本主義が危機に直面するもとで、欧米でマルクスブームが起きていると紹介。「困難な時代状況の根源を分析し、それを変えていく力を持っているからだ」と述べ、人類の歴史は資本主義で終わらないと希望を示したマルクスの『資本論』を若者に知ってほしいと語りました。
さらに「この希望は闘わないと、自然にはやってこない。だから連帯して闘おうというのがマルクスの呼びかけだ」と強調。『資本論』を導きとして未来社会の展望をまとめた近著をテキストに、全国6000カ所以上で勉強会を開催していると紹介しました。
倉重氏は、対談の感想として、志位氏について、「政党外交の展開、マルクス伝道者として新たな仕事にチャレンジしつつある」とエールをおくっています。

