取材をしていると、どういう新聞なのか聞かれることがあります。受ける側にとっては、取材の意図とともに当然知りたい情報です。まして公人ならば…▼高市首相が統一協会系の日刊紙「世界日報」に5回も登場していたことを初めて認めました。共産党の辰巳孝太郎議員の追及に統一協会の関係とは知らずに取材もインタビューも受けたと。霊感商法や集団結婚式が大きな社会問題になっていた時期に国会議員として何度も取材を受けながら、しらじらしく▼昨年3月の東京地裁に続き、東京高裁が統一協会に解散を命じました。三木素子裁判長は、多くの人に極めて多額の財産上の損害と多大な精神的苦痛を与えたと指摘。法令に反して著しく公共の福祉を害し、自発的な実効性ある対策も期待できないと解散の必要を説きました▼1959年の日本設立以来、高額献金をはじめ「類例のない甚大な被害」(東京地裁)をもたらした統一協会。反共謀略集団としても、この国の政治をゆがめてきました▼なぜ長い間、解散もされずに被害を拡大させてきたのか。辰巳議員は、自民党が統一協会と癒着し反社会的な行為に事実上のお墨付きを与えてきたからだと批判しました▼「献金を取られ生活が苦しい一人一人の家を回って返してほしい」。妻の入信で家庭が崩壊したと訴えてきた被害者は一刻も早い救済を求めています。統一協会は高裁の解散決定を、わが国の歴史に残る汚点だと。それは、この集団と自民党にそっくり跳ね返っています。
2026年3月5日

