「地球終末時計は昨年に比べ4秒進み、深夜0時、すなわち地球の破滅まで残り85秒となりました」▼日本原水協が開いた3・1ビキニデー国際交流会議でフランス、米国、韓国の海外代表が共通して挙げた危機的な世界情勢への見方です。終末時計の針を早めた要因は、気候危機などとともに、核大国による戦争と核兵器の脅威です▼「ニアミスや一瞬の判断の誤りが核戦争となりうるのです。リスクが現実になれば、地球は核の冬に陥り、農業は崩壊し数十億人が飢餓に追い込まれます。いかなる国家、民族、生態系も免れません」。核戦争防止国際医師会議(IPPNW)代表のカルロス・ウマーニャ氏は強調します▼医師である同氏は「ビキニ環礁、仏領ポリネシア、カザフスタン、サハラ砂漠などで核保有国が行った核実験による被害者は、日本の被爆者と同様、慢性的な放射線障害や遺伝性の病気、深い心理的トラウマに耐えてきた。彼らの証言は未来への差し迫った警告だ」と▼地球を破滅から救うカギとして海外代表が共通して挙げたのは、核による威嚇や使用などを禁じた核兵器禁止条約の規範力です。フランスの平和運動責任者は「核と人類は共存しない」と訴える日本被団協代表団を招いたノーベル平和賞ツアーを繰り返し行うと報告▼地球を持続不可能にする核兵器の危険性を知らせる国際連帯の取り組みとともに、被爆国・日本での運動も責任は重大です。日本政府に禁止条約参加を迫る活動の飛躍と草の根の街頭行動を。
2026年3月1日

