【カイロ=米沢博史】米国とイスラエルは28日、イランに対する大規模な先制攻撃を開始しました。
米国のトランプ大統領は動画声明で、米軍が「大規模かつ継続的」な軍事作戦に着手したと発表し、イラン政権の脅威を排除すると強調しました。核兵器保有阻止が米国の政策だとし、ミサイル能力の破壊にも言及しました。
イスラエルのネタニヤフ首相は、米国とともにイランの核武装を阻止し「存亡の脅威を排除する」と表明。イラン国民に対し、圧政を脱して自由で平和な国家を築くよう呼びかけました。カッツ国防相は全国に非常事態を宣言しました。
攻撃は首都テヘランの情報省、国防省、原子力庁、軍事施設のほか、閣僚や軍幹部の自宅、大統領関連施設などを標的にしたと伝えられています。テヘランに加え、コムやイスファハンなど複数都市、主要空港や大統領宮殿地区も攻撃を受けています。イラン国営通信などはサイバー攻撃を受け、通信障害が発生しています。
これに対しイランは報復攻撃を開始しました。エルサレムや北部ガリラヤ地方のほか、バーレーン、クウェート、アラブ首長国連邦(UAE)、ヨルダンでも爆発音が確認されました。革命防衛隊は報復を表明し、イラン高官は中東テレビ局アルジャジーラに「侵略後にレッドラインはない」と強調。「中東にある米国とイスラエルのすべての資産と利益は正当な標的になった」と述べ、「あらゆる可能性がある」と警告しました。
米国に亡命しているイランのパフラビ元皇太子は、体制崩壊が近いとして国民に抗議行動を、治安部隊に離反を呼びかけました。
ロイター通信は、イランの最高指導者ハメネイ師が安全な場所へ移送されたと報じています。

