21日に仙台市で開かれた「東アジアの平和の枠組みづくりをめざすシンポジウム」でのパネリスト2氏の発言を紹介します。
(写真)高良さちかさん
沖縄と絡めて少し話ができたらいいかなと思っております。戦争準備、大軍拡という言葉を、多くの人たちが聞いたとして、果たして関心を持つことができるのか。衆議院選挙のような結果が生まれてしまうのではないかと不安に思っています。
無関心から逃れて自分事として考えることによって、例えば、戦争準備、大軍拡という言葉を具体的なイメージを持って捉えて、それを止めていくという力になるんではないかと思います。
米軍基地を温存させて遠い沖縄に集中させて、日本本土の人から見えなくすることで、平和の問題、戦争が身近にあるという問題をより見えにくくしています。そのことが、軍拡、平和、戦争という言葉を身近に感じられない要素の一つになっているのではないかと思っています。そこを突破していかなければという状況です。
日本の憲法は、軍事力によらない平和主義を掲げています。戦争の反省のもとにつくりあげられた憲法です。沖縄戦の歴史を学びながら、軍事力が目の前にあって、いつ沖縄が戦場になるかもしれない、また、沖縄から出撃した米軍機がどこかの国で人を殺しているかもしれないという状況の中で育ち、大人になってきました。その中で、軍事力によらない平和主義を掲げている憲法は非常に魅力的でした。これこそ本当に強い平和主義だと考えました。武力による「平和」は、仮想敵を例えば中国と見て、より強大な軍事力をつくっていかなければいけないということで軍拡競争に入っていってしまいます。それに対して、憲法の平和主義は、信頼関係をつくっていく、他国の人々との間に信頼関係をつくっていく中で平和をつくろうという憲法です。だから、軍拡競争に巻き込まれないわけです。
軍事の偏重を強いられている沖縄は、日本にも「支配」されているような状況です。同時に、アメリカからの支配もあります。二重の支配構造の中で成り立ってしまっている。アメリカ一辺倒になっている日本の今の状況はどうなんだろうかということを再度振り返ってみる。そのことで今目の前にある軍備拡大の状況に気づいて、自分事としてこの問題を捉えていくことができるのではないかと思います。

