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2026年2月22日

きょうの潮流

 浪江高、津島高、富岡高、双葉高、双葉翔陽高。東京電力福島第1原発事故は、青春時代の思い出が刻まれた五つの福島県立高校を一瞬にして「休校」=事実上の廃校状態に追い込みました▼事故から15年の双葉町を巡りました。国道沿いには放射線で汚染された土砂を入れるフレコンバッグが野積みされ、放射線量が高く立ち入りできない「帰還困難区域」の看板があちこちに▼双葉高校は旧制中学からの歴史と、高校野球全国大会に3回も出場した経験のある伝統校です。正面の門は鉄柵で閉じられたまま。時が止まったように、駐輪スペースにはさびて土まみれの自転車数台が倒れ、放置されていました。裏手は枯れ草と巨木の茂る林のよう。球児たちが汗を流したグラウンドの面影はありません▼同高校が福島県の代表として初めて甲子園の土を踏んだのは1973年、高校創設50周年でした。折しも楢葉町と富岡町をまたぐ福島第2原発1号機の設置計画が進行した年でした。同高新聞部は双高新聞で「原子力発電の安全性を問う」という大特集を組みました▼すでに福島第1原発1号機が71年に運転を開始していました。特集は、地元住民は安全性へ疑問を抱き「世界の学者・専門家においてさえも、絶対的な安全性は十分に確立されていないのが現状なのである」と記しました▼終わらない原子力災害の現場は、問いかけています。政府・東電のいう「フクシマ復興」は見せかけの演出に過ぎず、「地震列島日本に原発はいらない」と。