「ママ、戦争止めてくるわ」。エッセイストの清繭子(きよし・まゆこ)さんがつづった「一市民」の「ふつうの言葉」です。衆院選のただ中にインターネットの世界で拡散され、戦争は嫌だという思いを抱く多く人が共感しました▼5日に短文投稿サイト「X」にあげるとその翌日にはトレンド入り。16日昼の時点で770万回の表示、4・8万の「いいね」が寄せられました。「いちばん大事な共通点『戦争はイヤだ』という思いを浮かび上がらせることができたのだと思います」。清さんは自身のエッセーで書いています▼言葉が生まれた瞬間は、日常の暮らしの中から。保育園に娘を迎えに行った足で期日前投票をしようと、出かける前に小学生の息子にかけた言葉でした▼Xでは「ママ」だけではなく、パパ、独身、オタクなどに言い換えたり、自分にひき付けての投稿が広がりました。「戦争止めてくるわ」は自分自身や身近な人、ペットを「大切にしたいっていう、日常の当たり前の言葉」だったといいます▼選挙中、街頭演説で「継戦能力、これを強くしておかなければ」と公然と言い放った高市首相。自民党「大勝」によって、その政権のもと日本の戦争準備が加速するのではと誰しも不安が広がります▼戦争を拒む一人ひとりが、「やれること」をやろうとSNSでつながった「ママ、戦争止めてくるわ」の思い。清さんは投開票日の夜、こう投稿しました。「一人つぶやいた時より、今のほうが戦争止められる気がしてます」。明日からも、ずっと。
2026年2月17日

