米民主党進歩派のオカシオコルテス連邦下院議員は13日、ミュンヘン安全保障会議で行った発言で、「われわれは帝国主義を称賛してはならない。いかなる国であれ他国の主権を蹂躙(じゅうりん)することを許してはならない」と述べました。ロシアのウクライナ侵略とともにトランプ米政権によるベネズエラ侵略などを批判しました。
「民主的社会主義」を掲げるオカシオコルテス氏は、民主党議員団の一員として会議に参加。ポピュリズムの台頭、米国外交をテーマにした討論会に相次いで出席しました。参加に先立って、米外交について「対案となるビジョン」を示す意欲を表明していました。
オカシオコルテス氏は「外国の国家元首を拉致したり、(デンマーク自治領の)グリーンランドを植民地化すると同盟国を脅したりしている」とトランプ政権を批判。こうした「偽善」が世界をぜい弱にし、「民主主義を世界的に脅かしている」と指摘しました。
またトランプ政権の言動にもかかわらず、「米国民の大多数がルールに基づく秩序や民主主義を投げ出しているわけではない」と強調。国際協力の重視、同盟国との協力、米国が行ってきた国際援助の再開などを求めました。
オカシオコルテス氏は「ルールに基づく秩序」に関して、「ルールに例外を作ってしまうと、結局は例外がルールになってしまう」と懸念を表明。「民主主義や人権、労働者を中心に据えた貿易」などを重視する「健全な外交政策」を提示することが必要だと語りました。
トランプ政権がイランへの武力行使の可能性を排除していないことについては「そのシナリオを避けるためにできることがもっとある」と反対を表明しました。イスラエルがパレスチナのガザ地区で行っていることは「ジェノサイド(集団殺害)」だと指摘。イスラエルに対して米国が無制限に軍事援助を行うことはやめるべきだと強調しました。

