憲法学者の小沢隆一さんは最近、Adoの曲を好んで聴くそうです。「エルフ」や「可愛(かわい)くてごめん」「うっせぇわ」。その歌は、個人の尊厳や思想の自由を伝えていると▼戦後の日本で憲法が尊重してきた考え方は若者たちの中であふれている。同時に生きづらく展望の見えない中にもいる。そんな時代にあっても「やさしくなろうよ」という原理原則が満載されているのが憲法だと、小沢さんはいいます▼「建国記念の日」に反対する集会で話していました。日本国憲法は全体が調和されていて、その総合性を壊してはならない。とくに要石となる9条を骨抜きにしてしまったら崩壊すると、大軍拡にひた走る高市首相の改憲に警鐘を鳴らしました▼「非武装平和主義」の9条によって、国民はほぼ3世代にわたって武器を持たずにきた。それは人類の壮大な実験でもあったが、現在の世界情勢の中でどう守り実践していくか。逆流への抵抗は希望の道でもあると小沢さん▼高市首相は選挙後に「国の理想の姿を物語るのは憲法だ。国の未来をしっかりと見据え、改正に向けた挑戦も進めていく」と述べました。「建国の日」にあたっては、日本の誇るべき国柄を次の世代に引き継ぐと。その理想の姿や国柄とは何なのか▼反対の集会では、今こそ憲法の原点に立ち返り「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持」することに努めるべきだ、と訴えました。手をつないで、やさしくなろうよ、と呼びかけるように。
2026年2月12日

