(写真)講演する小沢隆一さん=11日、東京都内
憲法公布80年のいま、歴史に学び軍拡・改憲を許さず平和な世界と日本をめざそうと、「建国記念の日」に反対する集会が11日、東京都内で開かれました。主催は歴史研究団体や憲法会議などでつくる「『建国記念の日』に反対し思想・信教の自由を守る連絡会(2・11連絡会)」。オンラインも含め約140人が参加しました。
小沢隆一・東京慈恵会医科大学名誉教授が「『やさしい』日本国憲法のはなし」と題して講演。日本国憲法には「『やさしくなろうよ』という原理・原則が満載」との観点から、国内外の情勢と憲法の関わりについて解説しました。昨今の排外主義の背景にある「福祉排外主義」、議員定数削減や「台湾有事論」のおかしさに気づけない人々を生み出した「高等教育の失敗」などを先の衆院選の結果と関連付けて考察。日本の外国人労働者の実情を直視し、個人の人格の大切さを若者に伝えていく必要があると話しました。憲法の総合性とその要石である9条を守るためには、強さに裏打ちされたやさしさが求められるとし、軍拡や異常な政治に抵抗していくことこそ重要だと訴えました。
東京経済大学教員の早尾貴紀氏が「ガザ大虐殺は、入植者植民地主義の最終段階である」と題して講演しました。「ヨーロッパの植民地主義、人種主義、国民主義の融合体」であるシオニズムの実態や19世紀以降のパレスチナの歴史、「絶滅収容所」化した現状について報告。2023年からのガザ攻撃はイスラエルによる「1950年代から続くガザ地区抹消計画の最終段階」であると話しました。
リレートークでは、加藤陽子・東京大学教授が「科学的知見の裏付けのない願望と夢を語って票を獲得する」政権の姿勢を批判するとともに、問題を指摘できる学術会議の重要性を訴えました。在日韓国人で中学校教員の金竜太郎(キム・ヨンテラン)氏は日本社会で強まる外国人排斥の動きについて「言葉の壁、制度の壁、心の壁」の点から現状を報告しました。高校生平和ゼミナールが日本政府に核兵器禁止条約への参加を求める活動などについて報告しました。
集会は、日本国憲法の根本理念に立ち返ることなどを呼びかける集会アピールを採択しました。

