大阪市を廃止する大阪都構想について3度目の設計図をつくらせてほしいなどとして、日本維新の会代表の吉村洋文大阪府知事と同副代表の横山英幸大阪市長が突然の辞任表明で引き起こした出直し知事・市長選が8日投票され、「大義がない」などと主要政党が擁立を見送る中、両氏が再選されました。出直し当選のため任期はともに来年4月のままで、約28億円の税金が浪費されました。白票などの無効票が知事選で10%、市長選で13%を超えました。
都構想は大阪市を廃止し知事という「一人の指揮官」に権限を集中し、夢洲(ゆめしま)カジノなどを中心とした都市づくりを行うのが狙い。大阪市の住民投票ですでに2度も否決されており、吉村氏自身「政治家として挑戦することはもうない」と明言していたものです。
今回の選挙は多くのメディアや識者からも「公平性がない」「独り相撲」と批判されましたが、8日の会見で吉村氏は「都構想」について「設計図づくり、挑戦に一定の信を得た」と強弁。任期中の都構想住民投票強行を目指し、制度案をつくる法定協議会を「できるだけ早く設定したい」と述べました。
日本共産党大阪府常任委員会は9日発表の声明で、都構想にはすでに市民が2度ノーの審判を下しており、維新による自作自演のダブル選の結果は「信任」などと言えないと指摘。「日本共産党は、都構想を許さない世論と運動、共同を広げる先頭に立つ」と決意を表明しています。

