「トランプ米大統領の言いなりになって軍事費をGDP比5%にすると、年間で30兆円。1人あたり約25万円だよ」。そう話すと一瞬、表情が固まりました。「考えたこともなかった」。ママ友との会話です▼「高市さんにマジックをかけられているみたいで怖い」と言う彼女。「話を聞いていると巻き込まれそうになる」とも。巻き込まれた先に何が待っているか。そこが肝心です▼高市早苗首相の演説動画を見てみました。「安心できる医療や福祉に」「食べるもんに困らん国をつくる」。耳当たりはいいけれど、誰がそんな国にしたのかと、ツッコミを入れたくなります。OTC類似薬の負担増や高額療養費の負担増案“復活”などという不都合なことは当然おくびにも出しません▼本音がのぞくのが軍拡をめぐる部分です。「いったんことが起きたら長期戦になる可能性がある。自分の国を守るためにも継戦能力をもっと強くしなきゃいけない」。継戦能力とは字のごとく戦い続ける力です。実際、有事に安定供給できるよう弾薬工場の国有化を検討している、という報道も▼高市首相は「22世紀が安全で豊かであるように」と言います。しかし長期戦で国じゅうが焼け野原になってしまったら、どうして次世代に安全を保障できるでしょうか▼戦争への道にストップをかけるのは、どの党か。「百年と希望」の映画監督、西原孝至さんが本紙日曜版で語っています。「投票先を悩んでいる人には、共産党は裏切らないよ、と言いたいですね」
2026年2月6日

