(写真)右手にテーピングをして演説する高市早苗首相=1日、名古屋市
高市早苗首相(自民党総裁)が1日のNHK「日曜討論」を「腕を痛めた」との理由で欠席したことが計画的な討論回避だった疑惑が浮上しています。週刊文春電子版が3日夜、「高市首相側が、生放送の2日前から出演キャンセルを準備していた」と報じました。
週刊文春は、放送2日前の1月30日時点で、高市氏側から自民党の小林鷹之政調会長に代打出演を打診していたとの官邸関係者の証言を紹介。小林氏の日程との関係で調整が付かず、田村憲久政調会長代行に白羽の矢がたったといいます。
同番組は1日午前9時から生放送され、冒頭で司会者が、「高市総理大臣は今日ご出演いただけないことになり、今朝こちらに連絡がありました」と報告。自民党から「昨日の遊説中に腕を痛めて治療に当たっている」との理由が示されたと説明しました。代わりに三重1区の候補者である田村憲久氏が出演しました。
高市首相は同日、Xに「ここ数日の遊説会場で、熱烈に支援してくださる方々と握手した際、手を強く引っ張られて痛めてしまいました」と投稿。午後には、岐阜県や愛知県で遊説を予定通り行いました。本紙記者が取材した名古屋市での演説で、首相はテーピングを巻いた右手でもマイクを持ち、頑張ろう三唱で右腕を振り上げていました。
NHK「日曜討論」は、総選挙公示日以降、消費税減税に口を閉ざした高市首相と各党党首が討論し、首相と統一協会とのつながりの疑惑などについてただす貴重な機会でした。
週刊文春の「出演キャンセル準備」報道を受け、SNSでは、「最初から出るつもりがなかったのか」「公の場で討論もできないばかりか、逃げるような首相など前代未聞だ」など批判が噴出。論戦から逃げて「白紙委任」を得るつもりなのかが問われています。
日本共産党と社民党は、改めて首相出席の形で各党党首による討論の機会を速やかに設けるよう求めています。

