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2026年1月27日

きょうの潮流

 雪国でくらす人びとの労苦や哀歓をつづった『北越雪譜(ほくえつせっぷ)』に「雪蟄(ゆきこもり)」と題した章があります。積もる雪が家をうずめ雪と屋根が等しく平らとなり、明かりのとる所もなく家の中は夜昼をわかたず…▼ようやく雪がやみ明かりが差し込んだ時は「光明赫奕(かくやく)たる仏の国に生たるここち也」と。「暖国」には想像もつかない雪国の厳しさを描いた江戸期の名著ですが、それは現在も。山陰から北陸、東北や北海道にかけて記録的な大雪に見舞われました▼視界が利かないほど降り続ける雪。除雪も雪下ろしも追いつかず、生活への影響は深刻さを増しています。福井では数百台の立ち往生が発生、札幌は過去最多の降雪量を記録。新千歳空港では足止めされた7千人が一夜を明かしました▼各地で被害を広げる大雪。疲れやあきらめの表情を浮かべる住民たち。今季の「最長寒波」はいったんは収まるものの、再び強い寒気が流れ込み大雪の恐れがあるとの予報も出ています▼各自治体は雪害対策とともに総選挙の準備に追われて悲鳴をあげています。この時期に選挙を行うことについて「よくない」と考える人が6割にのぼるという世論調査もあります。投票に行くことさえ危ぶまれる雪国ではもっと多いはず▼『北越雪譜』は雪に埋もれてくらす地域の実情を世の中に知らせ、理解を深めようとしました。そこには中央と地方の問題も色濃く映し出されていますが、今も克服されるどころか、この高市政権の理不尽な解散が、いっそう際立たせています。