東京電力は21日午後7時すぎ、新潟県にある柏崎刈羽原発6号機を再稼働させました。2011年3月の福島第1原発事故後、全国の原発で再稼働したのは15基目で、事故を引き起こした東電が原発を再稼働させるのは初めて。県民の意思、安全を置き去りにしています。(関連2・14面)
6号機は福島第1原発と同じ沸騰水型軽水炉。12年3月の定期検査で停止して以来、13年10カ月運転していませんでした。17年に再稼働の前提となる新規制基準の適合性審査に“合格”。しかし、柏崎刈羽原発ではテロ対策の不備で原子力規制委員会から事実上の運転停止を命じられるなど不祥事、原発の安全にかかわる設備のトラブルが絶えず、原発を運転する資格はないという声があがっています。新潟県の意識調査でも東電が柏崎刈羽原発を動かすことは心配だとの回答は約7割に上ります。
17日には6号機で原子炉の核分裂反応を抑える制御棒を核燃料から引き抜く試験中に、意図しない引き抜きを防止する警報が鳴らないトラブルが発覚したばかり。設定ミスが原因として、88件のミスが判明しています。しかも、建設当時に原子炉メーカーが設定をミスしたと東電はみていますが、1996年の営業運転から30年間、気づかなかったといいます。
新規制基準で義務づけられた6号機のテロ対策施設の完成時期は31年9月。設置期限の29年9月以降は運転できません。
一方、原発の「最大限活用」を掲げ原発回帰を進める政府は、事故時の避難道路整備に地元負担をさせないと表明するなど、あの手この手で柏崎刈羽原発の再稼働を迫ってきました。
新潟県の花角英世知事は昨年11月、県民に信を問うという自らの公約を投げ捨て、再稼働を容認しました。

