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2026年1月20日

きょうの潮流

 トランプ米大統領が南米ベネズエラのマドゥロ大統領を拉致した軍事作戦の際に引き合いに出した「モンロー主義」。第5代大統領ジェームズ・モンローが1823年の議会演説で述べた「西半球に対する欧州列強の干渉は許さない」という表明です▼まだ欧州諸国は王政で、奴隷制度や植民地支配が当たり前だった時代の外交政策。19世紀後半には米国が帝国主義国として侵略と植民地再分割に乗り出す方針として再解釈されました▼1895年に当時のオルニー国務長官は、南北アメリカで「米国は実際上の主権者であり、その命令は法律だ」と言い放ちました。1890年代は米国で「フロンティア(未開拓地)」の消滅が宣言されていました▼入植者による先住民虐殺を通じた領土拡大が限界に達し、巨大資本の拡大の勢いが海外に向かう中、干渉と支配が繰り返されてきました。二つの世界大戦を経て、米国は国連創設に関わりましたが、今は大統領自身が「私に国際法は必要ない」と▼就任以来1年間でカナダ、パナマ運河、デンマーク自治領グリーンランドと領土や権益への欲望を露(あら)わにしてきたトランプ氏。植民地征服時代さながらの横暴を振るっています▼メキシコ大統領は「アメリカ大陸はどんな主義にもどんな大国にも所属しない」。中南米12カ国の世論調査で83%が「米国の裏庭ではない」。グリーンランド住民は「この島は売り物ではない」。力が支配する世界への逆行を許さない―。その声を日本でも上げていく時です。