大学などの入学試験期間に電車内などでの性犯罪(痴漢)を許さないとして各地の行政と鉄道会社が対策を強化しています。東京都は初めて、JR東日本の山手線で車両の外側にイラストを施し「痴漢撲滅」を訴えました。(写真=東京都提供)
試験に遅刻できないなど受験生の心理に乗じた犯行が繰り返されています。関東圏では、13~18日を対策の強化期間として、自治体と警察、22の鉄道会社・事業者が電車内や駅構内で、犯行防止の放送や警察官らによる警戒、啓発グッズの配布などをしています。
都の担当者は本紙に「『痴漢を許さない』という社会全体の機運を高めたい」と話しました。
痴漢根絶の運動は市民の女性が呼びかけたことがきっかけです。日本共産党は国会論戦を通じて「痴漢ゼロ」を国政の課題に押し上げ、国・自治体や鉄道会社の対策に反映させてきました。
「さらなる対策を」
日本共産党 塩川鉄也衆院議員
痴漢は重大な性犯罪であり、個人の尊厳を踏みにじるもので断じて許されません。女性たちの運動と、日本共産党の論戦が実を結び、内閣府は「痴漢撲滅パッケージ」を策定。警視庁や国土交通省、文部科学省など政府全体での取り組みが進んでいます。
9日に、党の国会議員団、首都圏の地方議員団で政府へ痴漢対策の強化を求める申し入れを行いました。吉良よし子参院議員は「今日この後、松本洋平文科相の記者会見がある。そこで私服でも受験できると伝えてほしい」と訴えました。これを受け松本氏は会見で、大学入学共通テストは私服で受験できると明言しました。運動が政治を動かした事例の一つではないでしょうか。こうした取り組みをさらに進め「痴漢ゼロ」を実現したい。
文科省として高校や教育委員会へ通知を出すなどさらなる対応が必要です。誰もが人間としての尊厳を保障される社会の実現へ、共に頑張りましょう。

