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2026年1月15日

闇のTM文書

統一協会と安倍氏つなぐ
「仲介者の役割」 萩生田氏を絶賛

 統一協会(世界平和統一家庭連合)の韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁への報告文書「TM特別報告」には、政界工作の目的が赤裸々に語られています。

 「日本国民が真(まこと)の父母様(教祖夫妻のこと)に仕える日本国民になるためには、当然天皇制は将来的に撤廃されなければなりません」「信者が国会議員となり、最終的にはこの日本国の首相にならなければならない」―。「日本に天一国(協会が描く理想国家)」を築くという野望です。

 ただ安倍晋三元首相ら、自民党国会議員に働きかけた理由はほかにもあります。協会は教祖・文鮮明の死去(2012年)後に内部分裂が発生し、霊感商法に対する社会的批判などで危機にありました。そんな中で有力議員と「太いパイプ」を築くことで、批判をかわそうという狙いがうかがわれます。

 政界工作で「常に安倍元首相を私たちにつなげてくれた仲介者の役割を果たし」たと絶賛されているのが、萩生田光一自民党幹事長代行です。

 徳野英治・日本協会会長(当時)の報告(19年7月2日付)によると、自民党本部で、安倍首相(当時)と萩生田氏らに協会幹部が面談した内容を徳野氏が興奮気味に語っています。徳野氏は過去にも安倍氏と面会したことがありました。

 面会の目的は参院選(同月21日投開票)での支援についてです。安倍氏が推薦する北村経夫議員を、協会が「どこまで支援するのかという決意」の度合を試されたといいます。

 徳野氏は「これまでの得票が10万票であったのに対し、今回は30万票を目標とし、最低でも20万票を死守するために、組織を挙げて戦っていることを宣言しました」と強調。「安倍首相は非常に喜び、安心した様子でした」ともしています。安倍氏と萩生田氏にそれぞれネクタイをプレゼントしたと報告しています。

 統一協会は萩生田氏の人事に強い関心を払っていました。安倍氏の首相退任後に菅義偉官房長官(当時)が総裁選に出ると、萩生田氏が「次期官房長官候補の1人にあがっている」とし、「実際にそうなれば、最良のシナリオです」と願望を述べています。

 岸田文雄政権の閣僚人事でも、萩生田氏を「(岸田氏が)党と内閣の要職に起用する意向を持っています」と報告しています。

 同文書の内容について、本紙の取材に萩生田氏の事務所は回答の意思を示しましたが、締め切りまでに回答はありませんでした。(統一協会取材班)