学費の値上げに反対する全国の学生が9日、日本共産党の国会議員らに国の大学予算をめぐって懇談しました。参院議員会館でオンラインを含めた15人の学生が参加。吉良よし子参院議員と本村伸子、堀川あきこ両衆院議員に、学生の声を聞かずに値上げが決められる実態を訴えました。
昨年8月に学費の値上げが発表された埼玉大学では、直後に有志の学生が値上げに反対する会を立ち上げました。オンラインで参加した同大学生は、「大学は値上げについて学生の声を聞いていない。受験先を変更できない時期に決めたことも受験生を無視している。値上げが発表されても闘いは終わりではなく、無償化に向けて活動を続ける」と話しました。
山口大学では昨年9月にホームページで授業料値上げが公表され、1カ月後に決定されたといいます。同大学生は「ほとんど議論がないまま決定された」と批判。同時期に学生によるチラシ配布が禁止されそうになり、反対運動で許可制による配布まで押し戻したと報告しました。
中央大学3年の男性は、学生がコメ高騰で値上がりしているおにぎりを我慢して肉まんを食べ、通院を控えてやりくりしている実態を述べました。「いつになったら政治が動くのかと思うが、頑張る」と話しました。
学生宿舎の利用料が月額7000~4万8000円値上げされるという筑波大学の学生は、「意思決定プロセスに学生を加えていないことが問題だ」と指摘。同大の別の学生は「学生を搾取の対象にしている。断固として抗議する」と述べました。
京都大学では、学費減免の独自制度が来年度以降廃止されます。同大の学生によると、対象者は450人程度。「説明も対話もない。困窮学生の切り捨てだ」と批判しました。
日本共産党は、来年度の学費値上げ回避のため政府に1000億円の予算措置を求め、国立大学の運営費交付金と私学助成金の抜本的増額を求めています。

