静岡県にある中部電力浜岡原発の再稼働の前提となる原子力規制委員会の審査でデータねつ造の疑いが発覚しました。想定される地震の最大の揺れを過小評価していたといいます。東京電力福島第1原発の未曽有の事故をへてもなお、安全をないがしろにする行為をしているとは▼浜岡原発といえば、いつ来てもおかしくないとされる南海トラフ地震の震源域の真上にある世界一危険な原発です。東海道新幹線など東西を結ぶ大動脈も近い。問題のデータは原発の耐震設計の目安となるものです。事故が起きたらと思うと、空恐ろしくなります▼40年以上前、共産党の不破哲三書記局長(当時)が国会で、この危険な地震地帯に浜岡原発の増設をはかろうとする政府を国会で追及しています▼不破氏は、大地震への備えにベストを尽くすのが最大の安全保障だと強調。巨大地震が来ることがわかっていて原発を設置する政府や企業は「世界に存在しない」と批判し再検討を求めました▼規制委は7日、「安全規制に対する暴挙」だと非難し、中部電力の審査を見直すと表明しました。当然です。中部電力に原発を動かす資格はありません。市民団体は再稼働の申請そのものを取り下げ、廃炉にすることを求めています▼今回の不正の発覚は外部からの通報がきっかけでした。電力会社によるねつ造について規制委の委員長は「科学的に見抜くのは困難」といいます。規制委の審査で「安全」の保証などどこにもなし。不破氏の指摘は今も生きています。
2026年1月10日

