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2026年1月9日

きょうの潮流

 たたかいあるところに前進あり。それを証明した労働組合があります。プロ野球の選手会です▼旗揚げは40年前のきょう。「選手が安心して迫力あるプレーをし、ファンに喜んでもらえる魅力あるプロ野球にしていく道づくりをしていきたい」。当時巨人の選手で労組の初代会長となった中畑清さんは本紙日曜版のインタビューに抱負を語っていました▼華やかな世界とは裏腹に、選手たちは球団の所有物のように扱われ、いいなりの状態に置かれてきました。プロ野球選手は個人事業主といわれながら何の権限もなく、引退の自由さえ奪われていました▼劇的な変化は、1985年に都労委が選手会を労働組合と認めたこと。団体交渉が可能となり、待遇の改善や人権を守る動きが進むようになりました。それより前、国会では共産党の議員が「選手は労働者である」と主張し、労組結成を後押しする姿も▼最低年俸の引き上げ、移籍の自由や代理人制度の導入―。選手の権利拡大は同時にプロ野球の活性化にもつながりました。2004年、球団オーナーたちの独断による球界再編を阻んだ初のストライキはファンや世論から圧倒的に支持されました▼大谷翔平選手をはじめ大リーグでの活躍も、各球団の経営努力も労組の存在が深くかかわっています。「プロ野球の未来のため」。スト決行時、選手会の会長だった古田敦也さんがよく口にしていました。それは選手みずからが、職場と社会の公共材を守り発展させていく決意でもあったのです。