2026年をジェンダー・バックラッシュ(逆流)を大きく押し返し、平等を前進させる年にしましょう。
昨年11月、ニューヨーク市長選で劇的な勝利をおさめた民主的社会主義者のゾーラン・マムダニ氏の演説が世界を勇気づけています。
「この新しい時代を、私たちは自らの手で築いていく。…あなたが移民であろうと、トランスジェンダー・コミュニティーの一員であろうと、ドナルド・トランプに連邦職を奪われた多くの黒人女性の一人であろうと、食料品の値下がりを待ち続けるシングルマザーであろうと、窮地に立たされた誰かであろうと―あなたの闘いは私たちの闘いでもある」
子ども、貧困、移民などの課題にとりくむ専門家を結集した市政移行チーム5人が全員女性であったことも新鮮な驚きを広げました。
■軽視できない動き
国内外でジェンダー平等への逆流が起きています。米国では、人種や性別、性的指向、性自認、障害などによる差別是正のとりくみとして官民で行われてきたDEI(多様性、公平性、包摂性)政策をトランプ政権が廃止し多くの人を苦境に陥れています。
昨年の国際女性デーに国連のグテレス事務総長は、女性の人権が攻撃にさらされていることに警鐘を鳴らし「私たちはこうした暴挙と闘わねばならない」と強調しました。
日本でも高市早苗政権が選択的夫婦別姓阻止のために通称使用の法制化をもくろみ、第6次男女共同参画計画の答申案に突然、通称使用の法制化の検討が盛り込まれたことに怒りの声が起きています。
参政党代表が昨年末の国会で男女共同参画基本計画について「ジェンダーフリー関連の施策が行きすぎないよう」歯止めとなる枠組みを示せと迫るなど、逆流の一つひとつを軽視はできません。
しかしこうした逆流は、ジェンダー平等を求める大きな流れがあるからこそ起きているものです。本流を押しとどめることはできません。
■反撃をひろげよう
日本で若年女性支援に先駆的に取り組んできた一般社団法人コラボは、デマ拡散、殺害予告など最も苛烈な攻撃の標的とされてきましたが、加害者を相手取った20を超える裁判すべてで勝利し、いま、性搾取と女性差別にあらがう活動拠点となる「女性人権センター」を新宿・歌舞伎町に建設するプロジェクトを開始しています。
来たる3月には、アイスランドで90%の女性たちが「なぜ女性は家事のすべてを担うのか」「なぜ女性は男性より賃金が低いのか」と立ち上がった「女性の休日」に連帯し、日本でも声を上げようというとりくみが各地で計画されています。期限を延長した選択的夫婦別姓実現を求めるオンライン署名は、10~20代の呼びかけで新たなひろがりを見せています。
極右・排外主義と結託した高市政権は、平和、暮らし、ジェンダー平等を願う国民との深い矛盾を抱えています。日本で最初に女性が参政権を行使して80年の今年を「平和と平等」の新たな前進の年にするため、連帯しましょう。

