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2026年1月5日

きょうの潮流

 「たった一枚の羊皮紙と56人の署名で、アメリカは人類史上最大の政治的な旅を始めた」。ことし建国250周年を迎えた米国。それを記念したトランプ大統領の言葉です▼人間の平等、自由や幸福の追求、国の独立や公正な世界を求めた「独立宣言」は今もなお人類史に輝いています。この宣言はアメリカの精神として引き継がれ、国をあげての建国祝賀はそれを思い起こす大事な機会とされてきました▼節目となる年明け、トランプ大統領は南米ベネズエラを軍事攻撃しました。マドゥロ大統領と妻を拘束して米国に連れ去り、「適切な政権移行ができるまで、われわれがベネズエラを運営する」とまで▼大統領みずから建国の精神に背き、他国の主権などお構いなしの狂気じみた行動に走る。これにはEUや各国からも国際法に反すると非難の声が上がっています。国連のグテレス事務総長は「危険な前例になる」と懸念しました▼米国には中南米諸国を裏庭として搾取や収奪をほしいままにしてきた歴史があります。意に沿わない政権ができると軍事介入さえも。そのせいで今も政情が安定せず、貧困に苦しむ国は多い。今回も石油利権を拡大したい思惑がありありと▼高市首相は、攻撃直前の2日にトランプ大統領と電話会談し、世界各地で平和を実現するための外交努力に敬意を表したといいます。手のひらを返されたような蛮行に抗議もしないのか。どの国、どんな理由があれ、世紀を逆戻りさせる無法はゆるさない。この声を大きく。