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2026年1月4日

きょうの潮流

 若い世代を中心に、編み物の人気が広がっています。わが家の大学生も、その一人。好きなミュージシャンの影響で始め、編み方を紹介する配信を見ながら、一緒に編む楽しさを味わっているようです▼人気の背景にあるのがSNSの存在です。かつては本で調べた編み方も、今は動画で学ぶのが一般的に。完成した作品を投稿して、「いいね」やコメントが返ってくることで「認めてもらえる感じがうれしい」という声も▼編み物を通して人とつながる楽しさもあります。数人で集まる「編み会」の参加者からは「初対面の人とも自然と会話がはずむ」「完成した作品を見せ合うのが励みになる」などの感想が▼時間をかけて作り上げるイメージの編み物は「タイパ」重視といわれる若者世代とは一見かけ離れているように思えますが、「夢中になって時間を忘れられるのがいい」「なんとなくスマホを見て過ごすよりも充実感がある」といいます▼集中して手を動かす編み物は、余計なことを考えずに無心になれるのが大きな魅力です。「イヤなことがあった日も編んでいるうちに心が落ち着く」という人は多い。以前話を聞いた東日本大震災の被災者も「針を持つことで悲しみが癒やされ、前を向こうと思えた」と語っていました▼効率が優先され、なにかと慌ただしい現代。編み物に限らず、好きなことに没頭したり、ゆったり過ごすひとときを、大切にしたい。新しい年、そんなふうに自分とじっくり向き合う時間をつくっていきませんか。