(写真)リニア新幹線予定地での地面隆起について国土交通省の担当者をただす山添氏(中央)ら=26日、参院議員会館
東京都品川区のリニア新幹線地下トンネル工事現場の直上で10月に起きた地表の隆起を巡り、JR東海が「工事が原因」と認めたことについて、日本共産党の山添拓参院議員、藤田りょうこ都議、党品川区議団は26日、住民とともに、国土交通省の認識や対応をただしました。
JR東海は、掘削機の切羽の圧力を制御するチャンバーという箇所にたまった空気が短時間に多く漏れ出し、舗装を押し上げたとし、空気を抜く頻度や量が不十分だったとしています。
国交省の担当者は「施工管理が不十分だった」として「(地元の人たちに)丁寧な対応がされるよう指導していく」と述べました。
山添氏は「こうした場にはJR東海も出席すべきだ」とし、「施工管理が不十分だったのなら、その原因は何か」と追及。調査結果のデータさえ明らかにされておらず「国交省はJR東海を擁護するのではなく、事実を明らかにするよう迫るべきだ」と求めました。
参加者は、JR東海が来年2月の説明会後に掘進を再開するとしたことを批判。教室型説明会は1時間とあまりに短く、問い合わせ先の工事事務所は3人までしか入室を認めないなど同社の姿勢が「丁寧」とは程遠いことを指摘しました。
国交省側は「3人以下というあり方は、もう少し考えてもよいのではないかということは伝えようと思う」と述べ、説明会の時間について「短いとの意見は伝える」と答えました。

