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2025年12月27日

きょうの潮流

 年の瀬が迫り、年賀状を出す時期になりました。年の初めに日ごろ疎遠になりがちな友人・知人とも近況を知らせ合う貴重な機会です▼近年はメールやSNSなどの普及で年賀状を出す人が減る傾向にあります。郵便料金の値上げも影響してか、「年賀状じまい」をする人も。日本郵便によると2026年用年賀はがきの発行枚数は7億5千万枚で、前年から3割も減りました▼悩ましいのは文面です。人々に苦難を押しつけてくる高市自維政権のもとでの年明け。「明けましておめでとうございます」とはなかなか言いづらいものがあります▼深刻な物価高に対して国はまったくの無策。社会保障費の削減で医療や介護が切り捨てられ、国民の負担が大幅に増やされようとしています。一方で首相らは戦争をあおるような言動を続け、アメリカに言われるまま大軍拡に突き進んでいます。政府高官からは核保有発言まで飛び出しました▼「おめでたい」とは言いがたい世情ですが、希望なのはこんな世の中変えたいという思いが、さまざまな運動として広がってきていることです。暮らしや福祉の問題でも、平和を求め核兵器をなくす運動でも、ジェンダー平等や人権尊重の行動でも、若い人たちを含め新しい動きと共同が芽生えています▼このままの政治ではまずいと思っている人も多い。年賀状を出す出さないはともかく、お互いの思いを確かめ合う年初にしたい。26年を心から「おめでとう」と言える年にしていくために力を合わせましょう。