(写真)聴衆とともにコールする(壇上左から)田村智子委員長、福島みずほ社民党党首、岡崎ひろみ新社会党委員長、高良さちか沖縄の風幹事長=26日、東京・有楽町駅前
「戦争より平和を私は選ぶ」と題して、日本共産党、社会民主党、新社会党、参院会派「沖縄の風」の4野党・会派の女性党首・幹事長が26日夕、東京・有楽町駅前で街頭トークをしました。大軍拡や戦争準備を推し進める高市政権に対し、「憲法を真ん中にした確かな共同を広げよう」とアピール。日が沈み冷たい風が吹くなか、多くの人が足を止め、約500人が参加しました。
日本共産党の田村智子委員長は、特定の国を名指しして不安をあおりたて、憲法などないかのように戦争準備へと突き進む高市政権の危険性を告発。この政権に立ち向かう確かな共同が必要だと話し合い、「日本を戦争する国にするわけにいかない」と女性リーダーがそろう街頭トークが実現したと述べました。「この輪を国会の中にも外にも広げていく第一歩。この輪を一緒に広げていこう」「戦争の準備ではなく、本気で平和をつくるために、高市政権に対し声をあげていこう」と呼び掛けました。
社民党の福島みずほ党首は「平和と平等は手を携えてやってくる」との言葉を紹介。その逆に戦争と差別・排外主義は一緒に手を携えてくると述べ「戦争を止め、差別・排外主義ではなく人権の保障を。軍拡ではなく生活のための政治を。命が大切にされる政治をつくろう」と訴えかけました。
新社会党の岡﨑ひろみ委員長は「平和のための備えは憲法を守りきること」と強調。戦後も続く家父長的な制度が今も多くの女性を苦しめており、高市政権がねらう旧姓の通称使用法制化ではなく「選択的夫婦別姓を私は選ぶ」と訴えました。
「沖縄の風」の高良さちか幹事長は、沖縄ではミサイル配備や軍事要塞(ようさい)化などが推し進められ「生きている島が戦場になるかもしれない」という恐怖と隣り合わせだと告発。憲法9条の下、日本は戦後80年戦争をしておらず「戦争よりも平和を、対立よりも対話を。絶え間ない努力を続けたい」と述べました。
参加した人は「全員女性のトークが実現したのはすごい。女性や外国人、マイノリティーの権利のためにたたかっていて感動した」(世田谷区の中国からの留学生=20)、「毎日流れる軍拡のニュースに不安で仕方がない。戦後80年間戦争させてこなかった日本国憲法を守っていきたい」(千葉市の50代のパート)と話しました。
社民党の五十嵐やす子板橋区議、日本共産党の米倉春奈都議が司会を務めました。

