(写真)国光外務副大臣(右から2人目)に申し入れる各党議員。左端は小池氏=24日、国会内
日本共産党、立憲民主党、社民党の国会議員は24日、国会内で、国光文乃外務副大臣に対し、長生炭鉱水没事故の犠牲者について、来年1月の日韓首脳会談までに日韓両国間で遺骨鑑定の開始を合意し、来年2月の追悼集会に茂木敏充外相が出席するよう申し入れました。日本共産党からは小池晃書記局長が参加しました。
戦時中の1942年2月に旧長生炭鉱(山口県宇部市)で発生した水没事故では、朝鮮半島から強制動員された136人を含む183人が犠牲となりました。今年8月、市民団体「長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会」が犠牲者の遺骨を発見・収容しましたが、現在も遺骨のDNA鑑定は行われていません。
外務省は23日の「刻む会」の要請に対し、遺骨のDNA鑑定について韓国政府と意思疎通を行っているとしつつ、「結論は出ていない」と回答。今回の申し入れでは、11月16日の日韓・韓日議員連盟合同総会の共同声明に「(同事故の)被害当事者の名誉と尊厳が回復されるよう真摯(しんし)な姿勢で解決に向け対話を重ねていく」「遺骨のDNA情報を両国が共有し、身元確認を進められるよう両国の国会が積極的に乗り出す」と明記したことを挙げ、遺骨を速やかに遺族のもとに帰すため日韓両国が協力してDNA鑑定を行うことが必要だとして、外務省に迅速な対応を求めました。

