国土地理院は23日、北陸電力が再稼働をねらう志賀原発(石川県)の敷地に活断層が通っている可能性があるとする地図を公表しました。
地図は、能登半島北部の活断層の位置などを空中写真判読などで確認した、新たな地図。
問題の断層は同原発の敷地を南北に貫いています。国土地理院は同日公表した解説で、北北西―南南東に延びる長さ3キロ以上の断層で、「活断層であると判断することが妥当と考えられる」と指摘。ただ、同原発の敷地内について原子力規制委員会による新規制基準の審査では、断層の存在を示唆したり、否定する地質データが確認できなかったとしているため、活断層と明確に特定できない「推定活断層」と表記しました。
原発の新規制基準では重要施設の直下に活断層の存在を認めていません。国土地理院が示した推定活断層の上には、取水トンネルなどの重要施設があります。
国土地理院の地図に対し北陸電力は、ボーリング調査など詳細な地質調査で、国土地理院が示した推定活断層の位置の地下に断層そのものが確認されていないと主張しています。

