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2025年12月25日

今こそマルクス

志位議長、ムスト教授と対談
元日付に掲載

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(写真)ムスト氏(左)と握手する志位議長

 国際的に著名なマルクス研究者でカナダ・ヨーク大学教授のマルチェロ・ムスト氏が23日、日本共産党本部を訪れ、志位和夫議長とマルクスと『資本論』の現代的意義について語り合いました。12月に来日するおりに対談をとのムスト氏の希望を受けて実現したものです。

 対談の冒頭に志位氏が、「邦訳されているあなたの三つの著作(『マルクス・リバイバル』など)を丁寧に拝読しました。とくにあなたが『各個人の完全で自由な発展』を基本原理とし、『自由に処分できる時間』を重視するという共産主義論を主張されていることについて、私たちの見解とたいへんに近いものを感じました」と話すと、ムスト氏も、志位氏からあらかじめ贈られた「青本」・「赤本」とその理論的背景を論じた二つの論考の英訳について、「英文のテキストを読みましたが、共通点が多いという点で、私も同じ驚きを持っています」と応じました。

 対談は2人の著作をベースに、(1)いまマルクスが世界的にブームになっていることをどうみるか、(2)21世紀に『資本論』がどういう生きた力を発揮しているか、(3)共産主義の基本原理と展望をどうとらえるかというテーマに沿って行われ、4時間を超える濃密で率直な議論となり、さらに夕食会をかねて2時間の懇談が続きました。両者は交流と協力を続けていくことで一致しました。

 2度のコーヒーブレーク(休憩)の際には、党本部内の見学のほか、ムスト氏の希望で赤旗編集局の見学も行われました。編集局でムスト氏が「『赤旗』は、世界的にも最も古い共産党の新聞の一つです。みなさんとお会いできて光栄です」とあいさつすると記者は大きな拍手でこたえました。

 田村智子委員長もあいさつに訪れ、ムスト氏の著作の内容に触れ敬意を表するなど、終始和やかな空気に包まれました。

 対談の内容は、来年1月1日付「しんぶん赤旗」で詳しく紹介します。