(写真)高知医療センターの林副院長(左から2人目)らと懇談する(右から)浜川、中根、本村の各氏ら=22日、高知市
日本共産党の本村伸子衆院議員と中根耕作衆院四国比例予定候補は22日、高知県で周産期医療の実態調査をしました。浜川百合子・県副委員長、県議団、高知市議団、香南市議団(助産院のみ)が同行しました。
高知県は産婦人科医師の不足が深刻で、分娩(ぶんべん)施設のない医療圏(高幡医療圏)も出ており、病院に向かおうとした妊婦が間に合わずタクシーの中で出産するなどの事態になっています。
一行はまず、県庁で医療政策課から聞き取りました。高橋宏和課長らは奨学金制度などによる医学生支援での医師確保の努力を紹介し、昨年の36人から44人に増えたことを報告。一方、少子化や医師の高齢化などの課題は変わっておらず、根本的な周産期医療の危機的状況は何ら解決していないなどと述べました。
次いで高知県の自治体病院の中核病院である高知医療センターを訪問。林和俊副院長らは、以前はリスクの高い出産の受け入れが多かったものの、分娩施設の減少により、リスクの低い分娩の受け入れが急増し、医療スタッフの負担が加重になり、今年は受け入れを調整していることなどを報告。国への要望として産婦人科医師の確保など医師の診療科偏在をコントロールすることなどがあげられました。
最後に一行は、県内で唯一出産のできる助産院である香南市の「ゆいま~る」を見学し、高嶋愛希代表らから話を聞きました。
本村氏は「寄せられた要望を国政に届け、国の医療政策のもとでのさまざまな困難の打開の力になっていきたい」と話しました。

