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2025年12月23日

長射程ミサイル 説明を

近くに病院・学校・保育施設
党熊本県委が防衛局に
田村貴昭議員同席

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(写真)要望書を手渡す党熊本県委員会のメンバーと田村氏(左から5人目)=22日、福岡市

 陸上自衛隊健軍駐屯地(熊本市)への長射程ミサイル配備やオスプレイ夜間訓練中止などを求め、日本共産党熊本県委員会は22日、九州防衛局(福岡市)に要請しました。松岡勝委員長、東奈津子県政対策責任者、党熊本市議団、「平和を求め軍拡を許さない女たちの会・熊本」の海北由希子氏が参加し、田村貴昭衆院議員が同席しました。

 長射程ミサイル配備に関しては、市民が賛否や立場の違いを超えて住民説明会を要望していますが、国は実施しないと明言。“問い合わせ窓口設置やウェブサイトにQ&Aや動画を掲載”と繰り返す防衛局側に、海北氏は「日本初の長射程ミサイル配備なのに説明会さえ開かれず、人として見られていないのかと市民が思い始めている」と代弁し、意見交換の場を重ねて求めました。

 ミサイル配備と一体の覆土式火薬庫「新設」を巡り防衛局側は「老朽化に伴う建て替え。貯蔵量や保安距離は明らかにできない」と主張。上野美恵子市議は市民病院が駐屯地に近接し、2キロ圏内に学校や保育施設が多数あると述べ「住民は安全を守られていると思えない」と批判しました。

 田村氏は、木原稔官房長官が就任前の9月、自民党熊本県連の勉強会で「健軍駐屯地からミサイルが発射されるわけではない」と発言したのに対し、防衛局のQ&Aは「事態の様相に応じて判断」と駐屯地からの発射を否定しないことについて「齟齬(そご)があり適切な情報提供ではない。住民に直接説明を」と要求しました。