日本共産党

メニューとじる

すべての記事が読める

赤旗電子版購読お申し込み

2025年12月23日

きょうの潮流

 高い国民健康保険料を自民党と一緒に押しつけながら、自らは脱法的手法で国保料の支払いから逃れる―。日本維新の会の兵庫県議らの驚くような実態に「汚い、あきれた」「身を切るどころか身を肥やしている」との批判の声が相次いでいます▼議員報酬があるため、本来なら100万円規模の保険料を支払わなければならないのに、一般社団法人の理事となることで最低水準の保険料しか払っていなかった疑い。本紙日曜版がスクープしました▼同法人の「コスト削減の提案」と題した勧誘説明では「社会保険料負担額を最低水準に落とすことが可能」と強調。業務は「簡単なアンケート報告」としており名ばかり。その理事だけで600人以上もおり、「税逃れ法人」の疑いが濃厚です。維新の吉村代表は「調査を指示した」と言うだけで何の説明もせず、疑惑の県議らも何の説明もしていません▼その吉村知事のもと、大阪府は厚労省の言うままに全国に先んじて保険料を統一化。市町村独自の減免措置も打ち切られ全国最高水準となり、無法な差し押さえも増加して府民からは悲鳴が▼「身を切る改革」を標ぼうし自民党批判を演出してきた維新。藤田共同代表の税金還流疑惑もしかり、「やっていることは自民党と同じ」との声がぞくぞくと▼維新の馬場前代表は自ら「第2自民党」と語ったことがありましたが、いまや金看板もはがれ、正体はあらわに。第1・第2自民党の危険な暴走は、国民との矛盾をいよいよ深めざるをえません。