参院の組織や運営の改革について調査・検討する各会派の代表による参院改革協議会が19日に開かれ、日本共産党から仁比聡平参院幹事長が出席しました。
冒頭、参院事務局が、これまでの協議の経緯と7月の参院選を巡る各高裁での「1票の格差」訴訟への判決について報告し、参院の在り方と選挙制度について各会派が意見表明しました。
仁比氏は「日本国憲法が2院制を採用したのは、衆院の多数派が横暴な提案をした場合にこれを抑止する役割を参院に与えるためだ」として、「ここに参院が衆院とともに国権の唯一の立法機関であり、熟議、再考の府と称されるゆえんがある」と指摘。憲法が要請する投票価値の平等が損なわれれば、参院の民主的正当性は土台から崩れると述べ、「参院議員は全国民の代表であり、1票の格差是正は喫緊の課題だ」と述べました。
選挙制度のあり方については、多様な民意を正確に反映する比例代表選挙を中心とした制度とすべきだとして、「定数減などあり得ない」と強調しました。

